2017年10月14日土曜日

映画にまつわるxについて2

映画にまつわるXについて2

1作目は持っているですが、2作目が出たことを全く知らず
ブックオフでたまたま見かけてサルベージ。
西川監督の映画はもちろん大好きなんですが、
エッセイもかなり好きなので楽しみにしていました。
昨年公開の永い言い訳の製作記録といった内容で、
僕は映画も本もとても好きだったので
その舞台裏を知ることができてオモシロかったです。
永い言い訳は西川監督にとって、
これまでの定石を捨てた作品とのことで、
小説→映画という手法、スタッフの入れ替え、
主演の 本木雅之との向き合い方など、
荒波に乗り出す過程で苦労したことや
それによって得たことが書かれていました。
分かりやすくぶっ飛ばされるのは
本木雅之という男の存在ですね。
俳優としての確固たる地位を持つ、
しゅっとした大人の俳優というイメージを持っている人が
世間の大半だと思いますが、
実は過剰な自意識の塊に苛まれてる系男子。
出演交渉、打ち合わせの度に送られてくる
彼のメールの文面が掲載されているんですが、
あまりにエキセントリック過ぎてドキドキしました。
本当にこのメールを打っているのが、あの本木雅弘だなんて!
立ち読みでここだけでも読んでほしい、たぶん震えるから。
映画の製作記録は映画が好きな人にとっても
もちろんオモシロくて
何ごとも真剣に向き合って妥協せずに
生きていくことが大切だとよく分かる。
んなもん、自己啓発と同じやんけと言われればそれまでですが、
ゴリ押しではなく自分の好きなもの=映画を通すから
響くものもあるってもんですよ。
あと一瞬の切り取り方、世間の見方が本当に抜群で、
パンチラインに付箋つけてたら付箋だらけになってしまった。。
最後には映画評や書評がついていて、
そこでイ・チャンドンの小説について書かれていて
一刻も早く読みたいところです。
それよりも何よりも永い言い訳をもう1度見たい。

0 件のコメント: