2017年10月3日火曜日

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール



<あらすじ>
「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる
編集者コーロキが、おしゃれライフスタイル
雑誌編集部に異動となった。
仕事で出会ったファッションプレスの美女、
天海あかりに一目ぼれしたコーロキは、
あかりに見合う男になるべく、
仕事に精を出し、デートにも必死になる。
しかし、やることなすことすべてが空回り。
あかりの自由すぎる言動に常に振り回され、
コーロキは身も心もボロボロになってしまう。
映画.comより)

もともと原作を読んで好きだったんですが、
妻夫木聡×水原希子の組み合わせを大根監督で
映画化となれば期待大!で楽しみにしていました。
直前に原作を読み直していたこともあり、
あまりフレッシュさのない映画体験で、
期待し過ぎたかもしれません。
ただ、大根監督意外で映画化してたら、
最悪になっているのは間違いないし、
水原希子無双が2億%発揮されていました。

※ここから盛大にネタバレして書きます。

オープニングはコーロキの歓迎会で、
おしゃれライフスタイル雑誌のメンバーと
マンションでの食事シーンから。
こんな世界が現実に存在しているのかと思うと、
頭がクラクラするんですけど、
東京でカルチャーを次々と消費していく感覚が
スクリーンに映し出されていて、
何とも言えない気持ちになりました。
(ディアンジェロ、ジ・インターネットへの言及あたりに)
あらすじにもあるように、
コーロキは奥田民生が大好きで
印象的な場面で彼の曲が大きくフィーチャーされてました。
これが諸刃の剣になっているように感じました。
奥田民生再評価の文脈で考えると
こんな曲があるのかぁと色々知れて楽しかった一方で、
大根監督の選曲の醍醐味がなくなってしまっている。
菊地さんの本を読んでから映画の中で流れる音楽が
劇判のみなのか/ありものの曲も使うのか?について
気にして映画を見るようになったので、
もう少し多様性を持った選曲が見たかったです。
(でも、タイトルに「なりたいボーイ」って入ってて
他のアーティスト流れたら変な感じになるか。。)
菊地さんと言えば、
最初に登場するリリーさん演じるライターは
明らかに菊地さん寄せな気がしました。。
(ベレーと、ある種無鉄砲な見立てを取るところ)
まーこんなつまんない話は置いておいて、
本作はなんといっても水原希子!
一点突破!行くぜヒップホッパ!©ZEEBRA
最近は人種差別騒動もありましたが、
彼女に対してしょーもないこと言っている暇あったら、
この映画を見て考え直した方が幸せになれる気がする!
僕はあまり彼女のこと詳しくなくて、
何となくクールビューティー的な感じかな
と思っていたんですけど、それは見事に裏切られ、
パーフェクトな狂わせるガールを体現してました。
これでもか!というぐらいのキスシーンの多さ/濃さ。
見てる途中で胸焼けするぐらいで、
正直飽きてくるんだけど、
あの視線で再度ロックオンされるともう逃げれない。
といったループに見ているあいだ囚われていました。
セクシーさに加えて僕が一番好きだったのは、
天海祐希の使い方と水原希子を使った回収。
まさかJBのゲロッパで繋げてくるだなんて!
終盤の無理な展開は原作通りなので、
特に気にならなかったんですけど、
コーロキが腐ってしまう描写は欲しかったです。
家で友達とDVDで見ると楽しいかも。

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