ヒップホップ好き、ひいてはブラックミュージック好きで、
一度もこのアルバムを聞いたことがない人は
おそらくいないでしょう。
それがラッパーのNASのデビューアルバムであるIllmatic。
2年半ほど前に同様のテーマの映画が公開されて、
それも見ていたこともあり、Illmaticへの理解が
一層深まって勉強になる1冊でした。
本作は当時の時代背景、トラックを提供したプロデューサー、
レコードレーベルの関係者等の証言といったファクトで
Illmaticが生まれた背景を研究しています。
書籍という形だと何が一番助かるかと言えば歌詞の解説。
USのHIPHOPはGeniusというサイトがあって、
歌詞に込められた意味が事細かに
説明されていて僕もよく見ているんですが、
そのさらに上のレベルの解説は超オモシロかったです。
Illmaticで一番有名なラインとして
NY State Of Mindの以下の歌詞がよく挙げられるかと思います。
I never sleep, 'cause sleep is the cousin of death
だけど、本作を読んでさらにかっこいいなと思ったのは、
上のラインの続きの以下のライン。座右の銘にしたい!
Beyond the walls of intelligence, life is defined
ラップを聞いて即座にすべての意味を理解できるわけではないので、
USのヒップホップを聞くときは、
サウンド、フロウ、声質で好き嫌いが決まりがちですが、
Kendrick Lamar、Joey Bada$$がリリースした
今年のアルバムなどはやはり歌詞が大事な訳なので、
その辺も丁寧に拾っていきたいなーと思います。
(時間がねえよ!©ヨシピィ・ダ・ガマ)
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