2017年8月21日月曜日

わるいやつら



松本清張原作で近年TVドラマで
当てこすりされまくっているんですが、
野村芳太郎監督版の映画を見ました (1980年公開)
野村監督の映画で見た作品は鬼畜、八つ墓村で
どれも狂気炸裂しまくりだったので期待してたけど、
本作はグッと大人な仕上がりでした。
冒頭、ファッションショーから始まるところで
流れるディスコのチープ具合に
2017年の今見るとやられちゃう。
主人公は親が医者の二代目ボンボンの医者。
金持ちの道楽と言うべきか、
色んな女性をはべらかすプレイボーイとして
「わるいやつ」として描かれるんですが、
物語が進むにつれて、
そんな彼が逆にどんどん追い込まれていく。
タイトル通り、わるいやつは1人ではなく複数、
いや全員なのか?ということが
明らかになっていくところがオモシロかったです。
松坂慶子がファムファタールを演じていて、
熟女になられた後しか知らなかったので、
あーこれは80年代に皆が夢中になったのも分かるなーと。
(宮下順子の不穏さは最高最高!)
人間みな腹黒なんです。

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