2017年8月28日月曜日

ワンダーウーマン




<あらすじ>
女性だけの島のプリンセスだったダイアナが、
いかにして最強の女戦士=ワンダーウーマン
となったのかが描かれる。女しかいない島で、
プリンセスとして母親に大切に育てられてきたダイアナ。
一族最強の者しか持てないと言われる剣に憧れ、
強くなるための修行に励む彼女は、
その中で自身の秘められた能力に気付く。
そんなある日、島に不時着したパイロットの
スティーブとの出会いで、初めて男という存在を目にした
ダイアナの運命は一転。世界を救うため、
スティーブとともに島を出てロンドンへと旅立つ。
映画.comより)

MCUに対抗したDCコミックスの
シネマティックユニバースが本格始動。
バットマン vs スーパーマンにおいて、
かなりの見せ場を担ったワンダーウーマンが
主役ということで楽しみにしていました。
ザック・スナイダーが
DCシリーズに関わっている近年の中では
一番良かった気がします。

※ここからは盛大にネタバレして書きます。

バットマン vs スーパーマンの作品内に登場した
1枚の写真の背景に何があったのか?
そこを描いたのが本作となります。
前半はワンダーウーマン誕生の経緯について描きます。
ギリシア神話のゼウス、アレスを絡めた、
随分おおげさな話になっているんですが、
絵画を使ったアニメーションの部分がかっこ良かった。
ウォッチメンのアバンタイトルとまでは言わないけど、
ヌメヌメと絵画が動いているのはオモシロかった。
女性しか住まない島で育ったワンダーウーマンは、
ある日、島に迷い込んだ兵士を救ったことが
きっかけとなり第二次世界大戦を阻止するという
これまた大仰な話へと転がっています。
しかし、この展開があることで、
ワンダーウーマンはめちゃくちゃ
オモシロくなったと思います。
というのもドイツ軍との戦闘シーンが2つあって、
どちらも見所たっぷりで良いんですよね〜
監督はザックではないのですが、
ザック印のストップ&ゴーなアクションは健在。
もう見飽きたよ!という人も多いと思いますが、
群衆バトルにおけるこの手法はやっぱり効果的だなー
と改めて認識しました。戦闘がかっこよくなる!
しかも、今回はかなり整理されていて、
画面ガチャガチャの場面は過去作に比べると
格段に少なくなっていて見やすかったです。
(かなりIMAXを意識した奥行きのあるアクションが
特徴的だったのでIMAXで見れば良かったと後悔しています。
だからといって2回目を見に行くことはないけれど…)
とくに最初の戦闘シーンのアマゾネス軍 vs ドイツ軍は
文明 vs 自然の構図にテンションが上がりました。
また、次にドイツ軍と戦うシーンは
完全に見た目が戦争映画で、
そこにスーパーヒーローをねじ込むという強引な力技には
かなり好感を持ちました。
(戦争映画の方がイイという意見は当然だとした上でね)
ワンダーウーマンが世間知らずという
ギャグも悪くなかったと思います。
僕はワンダーウーマンが
「お前は男の標準サイズか?」と聞いて、
クリス・パイン演じるイギリス兵が
「オレは標準よりも大きい」と答えるところが
心底くだらなくて好きでした。あまりに類型的!
キャラクターでいえば、ドイツ軍のマッドサイエンティストが
かなり良い味を出していて、
悪いものを産み出しそう〜という雰囲気が抜群でした。
後半はドイツ軍が新たに開発した
毒ガス散布を止めるミッションへ。
ワンダーウーマンがまた良いのは、
人間とヒーローのチーム戦になっている点です。
DCシリーズはスーパーマン然り、バッドマン然り
人間とは何ぞやという哲学的な問いに
回収されていきがちだと思っているんですが、
本作では共闘し、その戦いの中で
ワンダーウーマンが自分の考えを深めていく。
その考えとか展開に疑問は色々沸くところもあったけど、
順を追って比較的に丁寧に説明されていたと思います。
チーム戦の点で本当にもったいないなーと思ったのは、
狙撃手の扱い方。アル中気味で初戦で使い物にならない
というフラグを立てておきながら、そこを回収しない。
最後の戦いで彼の見せ場があれば…!
終盤はおなじみのドラゴンボールのような
戦闘シーンがひたすら繰り返される。
もはや歌舞伎と言っていいでしょう。
というか「DCはこの方向で行くんでよろしく!」
ってことなんでしょうね。
色々言いたいことあるけれど、
過去DCシリーズの中では一番見所あると思います。
ジャスティスリーグは不安要素しかないけど、
結局また見に行ってしまうのか…

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