2017年8月6日日曜日

環ROY なぎ ワンマンツアー 2017 @WWW

環ROYの最近アルバム「なぎ」が好きだったので、
リリースライブに行ってきました。
アルバム自体も素晴らしいんですけど、
僕はそれよりも今回のアルバムについての
インタビューがどれも読み応えあって、
とてもオモシロくて興味を持っていました。

CDJ2台と照明しかないミニマルなステージと
客演なしで環ROYのラップのみという
ストイックなステージで見応え十分。
日本語でラップをするという表現の幅は
ここ数年で非常に細分化していると思うんですが、
芸術と最も密接な関係にあるのが
環ROYのラップなのかもしれません。
(ライブというよりインスタレーションに近かった)
アルバムの曲を順番にやっていく感じで、
過去曲はアンコールでまとめて、という構成。
入場時にオリガミが配られて、
そこに文字を書いてステージに置くという
システムが用意されていて、
その言葉をもとに環ROYがフリースタイルを披露。
最近のフリースタイルブームとは異なる、
散文型のフリースタイルがとてもフレッシュでした。
つまり、言葉を置いていって言葉同士の狭間を
観客に想像させるフリースタイル。
もともと「日本語ラップ」なるものへの
愛憎が入り乱れたラッパーかつ
HIPHOPの構造と日本語の関係を
論理的に真剣に突き詰めてた数少ないラッパーの1人だった訳で、
そんな彼がこの境地に辿り着いたことが興味深かったです。
(過去の一番オモシロいインタビュー→リンク
表現としてのラップの可能性を拡張するようなライブでした。

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