2015年6月10日水曜日

ピッチ・パーフェクト



公開前後に色んなところで
話題になっていたので見てきました。
ド直球アメリカ青春物語だったので、
こんなもん最高に決まってるって話 like D.O
2012年の映画なんだけど、2作目の公開に合わせて、
このタイミングでの公開とのこと。
DVDスルーさえもなってないという…
結果的に見れたのでよかったけど、
カスみたいな邦画毎日何回も上映するくらいなら、
良質な作品を1日1回でもいいから
上映するような映画館あってもいいと思う。
Gleeと比べるとイマイチということも
目にしましたが見ていないので素直にENJOYしました。
舞台はアメリカの大学で、
アナ・ケンドリック演じる大学1年生が主人公。
音楽が好きでDTMで音楽を作ったり、
大学内のコミュニティラジオで働いたり。
そんな彼女がアカペラサークルに入ることになり…
というお話です。
冒頭、大学のアカペラ大会から始まります。
日本だとハモネプの印象が強いと思うんですが、
さすがエンタメ王国アメリカ!って感じで、
強烈なショーとしてのアカペラが炸裂していて、
ここでグッと心を鷲掴みにされました。
あと盛大にゲロが登場する映画に悪いものはない、
という法則も適用できるでしょう。笑
アナケンが入部するアカペラサークルは、
由緒正しきというべきか、強烈なフェミニズム、
女性はこうあるべき!という固定観念が存在する。
それはもろにCAな衣装であったりとか、
痩せているべきとか、品行方正な古い曲ばかり歌うとか、
画一化された女性像といえばいいのかな?
そういったものと新入生の個性豊かさの対比で、
いかにして旧態然としたものを打破していくか、
という話になっていて、とてもオモシロいのです。
徐々に彼女たちなりのスタンスを見つけていくのが
映画の主な内容になるんですが、
とにかくキャラクターが超強烈で最高!
特にレベル・ウィルソン演じるファットエイミーが最高で、
女性版ジョナ・ヒルと言って差し支えない怪演っぷり。
物語の展開でいうと、Riff Offのくだりが好き。
これはアカペラのバトル?って感じのもので、
相手の歌にフレーズで割り込んでいく。
ここでアナケンがThe Black StreetのNo Diggity
Dr.Dreバースをアカペラでキックして、
皆でNo Diggityを歌うっていう、、最高最高!!
しかし、リーダーの凝り固まった考えは変わらないまま、
チームは空中分解してしまいます。
さらにアナケンは恋仲になりそうだった、
アカペラチームの男の子との関係も悪化。
このどん底孤独状態から己の過失を認めOnce Again!!
という非常に類型的な物語なんですが、
そこに音楽と映画があるんだから、
否応無しに上がらざるを得ないわけです。
(ただ練習シーンが少ないのは、
ちょっといただけなかったかな?)
とにかくラストの大学選手権決勝の
エモーショナル具合がハンパじゃない!!
このカタルシスは映画館で体験して欲しい類のもの。
衣装、曲、ダンス、すべてが変わり、
それぞれの個性を生かした構成になっているのが、
前述した物語のテーマと合致していて、
本当に素晴らしいと思います。
(ブレックファスト・クラブの使い方もしかり)
2作目も早く見たいし楽しみ!

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