2014年12月6日土曜日

スキャナー・ダークリー



リチャード・リンクレイターのfilmographyを追う一環で。
フィリップ・K・ディックの原作を映画化した作品。
ウェイキング・ライフでも使っている、
ロトスコープと呼ばれる手法を本作でも使用しています。
どういった手法かというと、一旦実写で作ったものを
アニメーションとしてトレースする方法です。
(百聞は一見にしかずなので予告編見てね)
今から7年後の世界が舞台で、物質Dと呼ばれる麻薬が蔓延。
キアヌ・リーブス演じる男は潜入捜査官として、
要注意人物であるロバート・ダウニー・Jrを逮捕するため、
警察で働きつつも、彼自身も麻薬中毒。
ロバートと同様に要注意人物として警察にマークされてる。
つまり、自分が調査官でありながら、
調査対象が自分自身という狂った設定。
その設定を可能にしているのが捜査官が纏うスーツ。
捜査官が誰か分からなくするために、
ホログラムで瞬間ごとに色んな人に見えるようになっている。
(これも百聞は一見にしかずなので予告編見てね)
得意の会話劇で麻薬ジャンキーたちの日常を描きつつ、
捜査過程はサスペンスで騙したり、騙されたり。
ブルーレイで見たから、アニメーションの豊かさも享受。
ドラッグ描写はアニメならではと思わせる演出が楽しかったです。
ラストはドンデン返しありーの、
「うわー何てディストピアだよ…」と。
フィリップ・K・ディックの本で読みたいの溜まっているので、
この原作あたりから読んでいきたいところです。

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