2014年12月21日日曜日

ベイマックス



年末にかけて話題作が続々と公開される中で、
ディズニー最新作を鑑賞しました。
根強い人気のディズニーということで、
いっぱいの客席で見れたのが楽しかった!
予告は少年とロボットの感動の物語な構成でしたが、
全然異なっていて、もろにヒーローアクションアドベンチャー
内容をミスリードしてまで、泣きの要素を放り込もうとする、
その根性は尊敬の領域ですね(白目
内容としてはオモシロいんだけど、
なんかもの足りない感じ…というのが正直なところ。
(これならシュガーラッシュの方が好きです。)
ただサンフランソウキョウという日本を想定した
架空都市が舞台で、主人公は日系日本人で、
ものづくりの素晴らしさを描いた作品なので、
興味深く見ることができました。
主人公はヒロという中学生。
大学でエンジニアを専攻する兄を持ち、
自身もロボファイトで金を荒稼ぎする天才エンジニア少年。
ロボファイターなら楽に金持ちになれるじゃ〜ん
というヒロを兄が説得し、
入学試験用にマイクロボットをヒロが開発する。
このマイクロボットにまつわる陰謀に対して、
兄の作ったケアロボットのベイマックスと、
その仲間達と悪と戦う!というお話です。
ロボファイトのシーンから始まるんですが、
どうしたってリアルスティールを思い出しちゃう。
そして明らかにヘボそうなヒロのロボットが
KUFUで相手を負かすのは痛快。
悪の道に染まりそうなヒロを、
兄が自分の大学に連れていき自身の研究室を見せる。
ここがかなり好きなシーンで、
井の中の蛙が大海に飛び出す瞬間というか。
兄が「ほらこんなに凄いんやで!どや!」
みたいなことは言わないで、単純に紹介するだけ。
ものづくりの醍醐味が炸裂しているんですなー
その先を決めるのは本人というのがグッとくる。いい兄!
しかも研究室の友人たちのそれぞれの発明が、
後のバトル展開にも活きてくるのもスーナイ。
(Chemical的にハニーの武器がアガる!!)
ヒロが開発したマイクロボットは小さな粒で、
それを神経センサーで制御し、
その粒を如何様にでもコントロールできる。
はっきり言って、この道具の無敵具合が過ぎて、
物語のバランスが崩してしまっているというか。
敵の手に渡ってしまうんだけど、
これやったらすぐに殺したり、捕まえたりできるやろ!
と思ってしまったんですよねー
本作の見所は主人公の相棒ベイマックスです。
あのバルーンライクな質感、
ひょこひょこした動きとオフビートな応答。
cuteでfunnyだなぁとしみじみ。
(特に皆でベイマックスの体で暖めるシーンが好き)
このケアロボットをバトルロボにカスタマイズして、
兄の仇討ちとして悪との戦いに挑む。
5人の力で敵を追い込むことに成功し、
敵の正体を知ったヒロは殺そうと短絡的になる。
それを何とか残りのメンバーで止めて、
ヒロ自身も兄がベイマックスを作った目的、
つまり人を助けるという本来の目的を省みる。
ここまでの流れはいいんだけど、
結果的に完全に武器としてベイマックスを扱い、
敵を倒しに行くっていうのがなー
ただ、この辺のことは見終わった後に考えたことで、
見ている間は童心に帰り、
「いけー!」と心の中で叫んでいました。
だって子どもの頃から慣れ親しんだ、
ヒーロー戦隊もの(5人+ロボ)編成なんだもの。
しかもアクションはどれも迫力満点で最高。
あとはグーパンチを巡った一連の演出はコメディ的にも、
物語の構成考えても見事だなーと思わされました。
エンドロール後の展開をみて、
あいつ誰やと調べた時にすべてが「あーっ!」ってなる瞬間、
すべてが合点いきました。
ディズニーがエンタメの王に君臨してるだぜ!
とでも言わんばかり。
子どもと見るのが楽しい映画だと思います。

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