ヒューマントラストシネマ渋谷が主催する未公開映画特集の一環。
今年はハンパじゃない本数ある中で、どれ見ようかなと思いつつ、
MUDが良さそうということで見てみました。
映画秘宝のマコノヒー特集組まれるくらい、
ノリに乗ってるマシュー・マコノヒーが主演。
僕が見た中だと、「キラースナイパー」「ペーパーボーイ」
がありますが、いずれの作品も怪演を披露していました。
ダラス・バイヤーズクラブも非常に楽しみな訳ですが、
本作も例に漏れず好きでした!
主人公は14歳の子ども、エリス。
ボートハウスに住んでて、父の仕事を手伝っている。
ある島の木の上にボートが引っかかっている噂を聞きつけて、
友人と見に行ったら、マコノヒーが住んでた!
格好は汚いし、銃を持ってる。
こんな危ないおじさんと少年の奇妙な関係の物語。
エリスたちはマコノヒーを警戒しているんだけど、
徐々に打ち解けていく。
マコノヒーは昔からの友人である女の子に、
ひどい仕打ちした男を撃ち殺した結果、島で逃亡生活中。
街は警戒されているから、
木の上のボートを修理して逃げようと目論む。
それを2人の少年が部品や道具を持ってきて助けるのが前半。
なぜ見ず知らずのおじさんを助けるかといえば、
おじさんが島にいる理由で、彼女と逃げたいという、
純愛的な側面に惹かれてのこと。
エリスの両親は離婚寸前だし、
恋した高校生とはじめはうまくいくけど、
年齢の差もあってフラれちゃう。
要するに自分の周りに存在する「愛」は不確かなもので、
信用できないものと思っている。
そんな中で信じられるのがマコノヒーの愛。しかし、その愛さえも裏切られた結果、エリスの怒りが爆発する。
この映画は、ここからが見所!
前半と打って変わって、「愛」に満ちあふれた描写となる。
とくにエリスが蛇に噛まれたあとの、
マコノヒーの取る行動は伏線もあって、泣いてしまった…
エリスが両親の愛を感じるシーンも、
良いなーと思っていたら、マジとんでもない展開が!
(向かいのおじいさんにサムアップ!)
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」な中でも、
それぞれに待つ明るい未来を見せてくれたのは単純に嬉しかった。
劇場で見れて良かった作品。
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