2014年1月13日月曜日

HO 欲望の爪痕



メーン!でおなじみのラッパーD.Oが原案を担当した映画!
ということで、見てきました。
公開2日目で、まさかの舞台挨拶つきでビックリ。
劇場入ると、GOGO DANCERが踊ってて、雰囲気はさながらクラブ。
挨拶には出演者がほぼ勢揃いしてましたが、
一番ビックリしたのがD.O.が挨拶してるときに
現ナマを客席から渡している人がいたことw
客席全体もB-BOYというか…
なんか怖いなーとソワソワしつつ鑑賞。
うーん、おもしろいとは決して言えないような…
残酷描写(暴力、SEX、ドラッグ)は相当攻めてたけど、
それだけでしかないというか…

ウリをしている女の子2人が主人公で、1人が横山美雪。
この2人はウリするフリして、ホテルまで行った後に、
財布をかっぱらって逃げるというのを繰り返してるんですね。
前半、この2人の仲良くなる過程と上記の犯罪行為の繰り返し。
ストリートのリアルを伝えたいD.O.の気持ち分かるけど、
ちょっと長かったと思います。
そもそも、肝心の話が全然おもしろくないし、
役者の演技が余りにひどい…
これは役者の人が悪いっていうよりも、
監督・脚本がダメなんだと思う。
D.O.原案だから、やってることはリアルなんだろうけど、
その手前の演技自体に実存感がないから、
上辺をなぞってるだけにしか見えない。
冒頭からビックリしたんだけど、
ウリを捕まえる警官が取り逃がしたときのリアクションとして、
指ならしながら、「チッ!」って…昭和か!
こういう嘘くさい演技ばっかりだから見てて疲れた。
後半はドンドン2人がトラブルに巻き込まれていく訳ですが、
この映画の唯一良いところが、
もう1人のウリを演じている桃宮もも。
超カラダ張ってるし、あの手のギャルの
常に誰かに承認されてたい感じとかモロに出てたし。
演技が上手い訳じゃないけど、実在感が一番あったと思います。
そして、前半で時間を散々無駄使いしてるから、
後半でおもしろくなりそうなところを
結構端折っちゃってるのは、本当にもったいない。
あとね、3.11のあの使い方は無しだと思います。
余りに配慮が欠けていると思う。
このシーンを見たときに、
作り手は見世物小屋精神なんだと感じたし、
最後の落とし方もモロにそれ。
「冷たい熱帯魚」とか「凶悪」の上澄みをすくって、
薄ーく伸ばしたような映画。

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