2013年11月17日日曜日

マラヴィータ



リュック・ベンソン率いるEurope Corp. meets スコセッシ。
監督はリュック・ベンソンで、製作総指揮がスコセッシ。
相乗効果というか、互いの良いところが出てて、
とてもオモシロかったです。

デニーロがマフィア役なんですが、もうロートルで、
アメリカを追われて、フランスに家族とやってきた。
証人保護プログラムの対象として、
トミー・リー・ジョーンズ率いるFBIに守られている。
この映画の特徴は、家族もマフィア気質というか、
やったらやり返す。今流行の倍返しだ!ぐらいの勢い。
家族構成は妻、娘、息子。
妻は近所のスーパーで悪口言われて、スーパー爆破するし、
娘はナンパしてきた同級生ボコったり、先生を誘惑したり。
息子はマフィアさながらの権力コントロールによって、学校でのし上がる。
なによりも親父が一番クレイジー!
少しでも馬鹿にされたら、もう半殺し or 殺す。
腐ったロブスターを売ったやつはぶっ殺すし、
馬鹿にした配管工はボコボコにする。
(「病院連れていったよ〜」のくだりは最高。)
これらの前フリがあるから、
後半でデニーロを馬鹿にする人が出てくるたびにドキドキする。
「いつヤル?」「殺ったー!」みたいな。
ここもバリエーションが色々あって楽しい。
終盤までリュック・ベンソンがメタ視線で描く
マフィアコメディの様相を呈しています。
なんといっても、近所の映画上映会でのシーンがハイライトでしょう。
そこで上映されるのが、スコセッシ×デニーロの
ウルトラクラシックであるグッドフェローズ!アッツい!
しかも、息子が学校での非行がばれて、
「オレ、家出て働くよ!」という、
まさにグッドフェローズ的な展開になってサムアップ!
ここが一番分かりやすいけど、他にもニヤリ展開ありました。
(デニーロの居場所がバレるところとか)
最後の最後でスコセッシ色がドーン!と出てくる。
一番好きなのは息子が駅で敵マフィアの集団を見かけるシーン。
オッサン一人一人の顔をアップで舐めるように撮る。
こういうの好きだわー
その後はCrazy家族 vs 敵マフィアの最終決戦。
銃撃シーンは一連のEurope Corp.っぽいデーハーなやつ。
少し短かったけど、やっぱアガリました!
殺されそうになることでさえ、
日常の一環でしかないっていう締め方も好きでした。
マフィアもの好きなら是非!

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