2013年11月12日火曜日

ロスト・イン・トランスレーション



ソフィア・コッポラ監督作品。
「ブリングリング」が12月に公開されるので、予習として見ました。
5年くらいずっと見ようと思っていた作品ですが、ずっとスルーしてました。
以前、「Somewhereを紹介しましたが、こっちのほうが好きでした。
なんとなくおっさんと女子が東京徘徊する話とは知っていたけど、
そのおっさんがビル・マーレイってのにビックリしましたw
(女子はスカーレット・ヨハンソン)

おっさんはハリウッド俳優で、
ウイスキーのCMを撮るために来日。
一方で、女子はMV監督(?)の奥さん。
奥さんといっても大学卒業したばっかりで、
モラトリアム継続中な感じ。
この2人がお互い退屈している滞在中に仲良くなって、
日本をエンジョイしようとする映画。

外国人から見た日本が一つのテーマではあります。
本来であれば、ビル・マーレイの感じる違和感に
「外国人から見たらそう見えるのか〜」
という視点になると思うんですけど、
むしろ彼に感情移入してる場面のほうが多かった。
日本を舞台にしてはいるけど、
あくまでコミュニケーションの話。
この映画タイトルがイイ!
Transrationの中で迷子になっている、
つまり、どっちつかずになっている状態を上手く表している言葉。
日本でも英語通じる場面は少ないし、
通じてもホントの意味でコミュニケートはできない。
一方で母国の家族との意思疎通もままならない。
単なる異文化コミュニケーションのオモシロみだけではなく、
人とのコミュニケーションという大きな話になっています。
(異文化とのふれあいという点では
マシュー南の番組としゃぶしゃぶのくだりは最高)
女子のほうは自分探しこじらせ系として、また興味深い。
寂しくて死んじゃうウサギタイプ。
この2人は最後には恋し焦がれしの仲になりますが、
終盤まではバディムービーとして楽しめる。
渋谷の街で夜遊びするシーンは極上の甘酸。

僕も東京住み始めて、かれこれ1年半ですが、
この街の特異性というか、ふとした瞬間に
自分がstrangerであることが頭をよぎる。

これも東京に住んでなかったら、
また感じ方は異なるものになっていたでしょう。
映画って素晴らしいですね!

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