2013年9月15日日曜日

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲



「はじまりのみち」が超名作だったのを受けて
監督、原恵一氏の代表作を見ねば!と思い、鑑賞。
そもそもアニメ自体も見ないというか苦手で。
さらに輪をかけて、もろ子ども向けの
クレヨンしんちゃんを見る機会は今までありませんでした。
私と同じ気持ちの人は多いと思います。
しかし、それは勘違いだったのでは…と思わせるくらい
完全に大人向けの映画でした。とてもオモシロかったです。
(すでに大人になってしまった僕は
子どもがどのレイヤーで見ているか分からないですが)

2001年公開ということで、21世紀になったばかりに公開された本作。
どういう話かといえば、単純な懐古主義に対するアンチテーゼ。
冒頭いきなり野原一家がもろにウルトラマンの話に入り込んだ形で
始まる訳ですが、これは懐かしいものを体感できるアトラクションの一つ。
大人たちは自分たちが子どもの頃に楽しんだものを
楽しめる施設に入り浸ってしまい
その懐かしい臭いで洗脳されちゃう。
世界に取り残された子どもたちは
懐かしさの虜になり無気力化した大人を助けにいくという話。

働き始めてからとくに思うのは
懐古して悦に浸る瞬間多いなあということです。
別に悪いことではないと思うけど
過去の記憶は美化されるし、それにすがって生きるのも寂しい話で。
この映画は「ホントに昔がいいんですか?」と問うてくる。
前半はクレヨンしんちゃんのお約束な流れで
ここは子どもと同じ目線で楽しめる。
肝となるのは後半。とくに父ヒロシが洗脳から解けるシーン。
ここはマジで号泣メーン!でした。是非見て欲しいです。
いつだって最高は更新されてんだよ!

『Always 三丁目の夕日』見て
「あぁ、Good old days…」とか言ってるおっさんは
まずコレ見ろや!

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