2013年9月19日木曜日

アップサイドダウン 重力の恋人



重力の異なる世界に住む2人の恋愛SF!
という設定が気になり、見ました。
設定一発!というか、それ以上にも以下にもならなかったという印象です。
決してダメとは思わないけど、もっと煮詰めて作れば
オモシロい映画になっただろうな〜と思いました。
どういう話かと言えば、太陽系に双子の惑星があって
上下の世界が空を挟んで、2つある。
(この説明だと分からないので、上の予告編を見てくださいw)
それぞれの惑星の重力で生活してるから、上下が逆になっている。
この2つの世界を繋ぐのは石油会社のビルのみで
下界の石油を上の世界が搾取しているという設定。
下界に住む男と上の世界に住む女の恋物語。
いわゆるロミオとジュリエット形式。
事前に設定知ってたけど、なかなか飲み込み辛い世界観w
けれど、それが物語に対する興味の持続となり
前半はオモシロく見れました。
細々したルール設定があって、それを使った
彼女に会いにいくギミックはおもしろかった。
基本的に下界の男が上の世界に乗り込むところはアガる。
あとオフィスのシーン。
大量でデスクが上下に並んでいるのはオモシロいし
普段の生活ではまさに天と地ほど離れているのに
その会社内が上下界が最も近接する。
近いのに、遠い。切ない。みたいな。
前半はこういったギミックを楽しく見てた訳ですが
後半になってくると、この世界の設定のほころびが目についてくる。
しかも前半以上の情報量がある訳でもないから
よく分かんない世界の底の浅〜いラブストーリーになっちゃってる。
後半で良かったのは、ある化学物質を使うことで
上下界の液体が混じり合い、宙に浮く。
つまり、ゼログラビティー化する。
(これは世界がflatになり、平和になるメタファーと思います。)
そのシーンのあとに、2人が思い出の山で抱き合っていたら
2人もゼログラビティー化してる。
物理的に考えたら、両方の惑星の重力と2人の体重が
奇跡的に釣り合ったということなのですがw
そういう野暮なことが言いたい訳ではなく
愛が世界をフラットにしますよという対比が良かったんです。
納得できなかったのはヒロインが
キルティン・ダンストンということ。
彼女はとても好きですが、このクソファンタジックな世界では
もっと人形みたいなカワイイ女の子じゃないと!
最後の落とし方もなー直前のおっさんの発明が無に返るような形だし
そんな簡単に世界は理解し合えるのかと…
2人の名前がアダムとエデンというのも何故イブじゃないのかも謎。
おっさん1人で見る映画ではなく、女性と家で見る映画です。

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