2015年12月3日木曜日

グリーン・インフェルノ



したまちコメディ映画祭の先行上映が見れず、
今か今かと待ちわびたヤツ like JUSWANNA
ホステルなどでおなじみのイーライ・ロス監督による
食人族リメイクとなります。
(オリジナルの食人族は結局見れずじまい…)
「人を食う」描写のヴィジュルアルの強烈さは
当然のことながら、笑えて楽しい映画になっていました!
主人公は大学に入学したばかりの女子大生。
父は国連の弁護士で社会問題に関心を持ち、
大学内の活動家集団に合流し、
アマゾンの密林伐採を阻止しようとする。
その帰り道にセスナが墜落し、
そこで遭遇したのは食人族だった…という話。
分かりやすーい文明vs文明のショットからの
密林空撮をバックにクレジットが流れ映画が始まる。
主人公はNYの大学に通っているんですが、
寮のルームメイトがスカイ・フェレイラでビックリ!
明らかに不健康なヤサグレフェレイラと
意識高い系の主人公の対比が好きでした。
社会的正しさを人食いで駆逐していくのが
とにかく最高に痛快過ぎる!
こいつらを食ってくれ!という
あらぬ欲求を駆り立てるぐらいに
活動家集団がすげー嫌みで姑息なやつらなんすよねー
(とくにリーダーは近年稀に見る外道でした)
高橋ヨシキさんの出演しているラジオによると、
監督自身もSocial Justice Warriorにウンザリしているらしく、
こいつらを食わせたいという明確な意図があったみたい。
セスナが墜落し食人族に捉えられてからは
阿鼻叫喚の地獄絵図。。
全身赤に塗りたくった食人族のヴィジュアル、
群れをなして人を囲む姿は超怖い。
とくに村の長とNo.2のヴィジュアル
および行動の数々はひぃっ!と何度も思いました。
どっから食うんだろう?と思ったら、
ノーモーションで目から食っちゃうし、
そこから皆で塩かけて美味しく食べてる
牧歌的な様子とのギャップに笑いました。
ここまで読むと残酷なだけに思うかもしれませんが、
ギャグセンスが高く、ウンチ、マスかき等の下ネタを始め、
笑わせる場面の間が秀逸だと思いました。
(ガンジャのくだりは仕込みから焚くところまで全部好き)
人の場所に勝手に上がり込んで、
好き勝手やるというのはアメリカの得意技ですが、
ナメてると痛い目合うで!ってことを
食人族の無邪気な残酷さで描くというね〜
性器切除やエスケープの前フリの回収も見事で、
大声での「Camera!」は笑いました。
ラストの含みを持たせた終わり方は
続編あるのか。。。と思ったりしましたが、
人を食うか、己のエゴをまき散らして生きるか、
どちらが野蛮か自分の目と耳で確かめろ!

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