2015年4月13日月曜日

JIMI:栄光への軌跡



ジミヘンの自伝映画をアンドレ3000主演で!

っていうことで見てきました。
ISSUGI & DJ SCRATCH NICEのmixtapeでも
サンプリングされてましたね、
ヘンドリックスもwake up!!
アンドレ3000はOUTCASTという
HIPHOPデュオの片割れの人で
ラップが好きなので楽しみにしていました。
(最近だとFrank Oceanとの曲→リンク)
ジミヘンはギターを燃やした人ぐらいの
浅〜い知識で見たんですが、十分に楽しめたし、
ロック、ブルースかっこいい〜ってなったから、
それだけで満足でございました。
ジミヘンのすべてのキャリアを振り返った訳じゃなく、
彼がデビューしイギリスに渡って、
有名になったあとアメリカに凱旋するところを
Based on a true story形式で描いた作品。
なんといってもアンドレ3000のハマり具合が凄まじい!
顔とかまんまやん!と思いましたし、
ギターもきっちり引いていて練習したんやろなー
と感心しながら見ていました。
ガラガラのレストランの箱付きギタリストとして、
演奏しているところへリンダ・キースが来て
彼の才能に惚れ込むシーンから始まります。
2人でLSDキメて仲良くしているのがイイ!
編集が独特でトリップ表現なのか、
カットとセリフがバラバラだったりでFRESH!
リンダ・キースはキース・リチャーズの彼女で、
彼女が色んなコネを駆使して業界人を
レストランへ連れてきたり、
キースのギターを彼にあげたりするんだけど、
なかなか上手くいかない。
そこへマネージャー業を始めるアニマルズのチャスが来て、
ジミヘンの才能に惚れ込み契約することに。
そしてアメリカで芽が出ない彼をイギリスへ連れて行きます。
これがまさしく転機で、圧倒的なギタースキルを引っさげて、
彼の名は徐々に広まっていきます。
特に顕著なのはエリック・クラプトンとのセッションシーン。
渋々了承し、ジミヘンの名前さえもうろ覚えで
いざ演奏が始まるとクラプトンがステージを離れ、
楽屋でチャスに「アイツ誰やねん、めっちゃ上手いやん」
とジェラスを抱くシーンが好きでしたねー
しかも、その演奏がまたかっこよくて、
ジェラる彼の気持ちがよく理解できる作りになっていました。
あと帰ってから調べて知ったんですが、
ジミヘンはエレクトリックギターの可能性を
掘り起こしたとパイオニアと言われています。
劇中でアンプの存在を大きくフォーカスしたり、
ギターと弦が擦れる音だけを抜きで使っているのは
彼のそういった功績を描くためなのかなーと思いました。
1960年代のアメリカ、イギリスということで
黒人差別問題も本作内で触れられているんですが、
ジミヘンのスタンスが興味深かったです。
昨年のファーガソンでの事件も含め、
黒人に対する差別が未だに残っていて
怒りの気持ちはまだまだ燻っている。
しかし、彼は音楽、人種すべてにおいて
ジャンル分けすること自体がナンセンスだと言い切る。
安易な二項対立だったりとか、
十把一絡げな物言いが蔓延る2015年現在だからこそ
彼の言葉には考えさせられました。
(愛がすべてを解決するという楽観論は飲み込めないですが、
都市と星は読んでみようと思います)
そして本作で一番フォーカスされているのが、
ジミヘンの周りにいた女性にまつわる話。
彼のビジネスを支えたリンダ、
彼女として彼の生活を支えたヘイリー、
悪の道へと引き込むイダ。
彼が女性に支えられていたことがよく分かるし、
繊細がゆえに傷つけてしまう瞬間もある。
ラストのビートルズのリリパでの演奏が
サージェント〜カバーも含め一番好きでした。
おそらくジミヘンフリークの人からすると
生温いかもですが、ビギナーの僕は大変楽しめました。
これからアルバム聞き込むんやで〜

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