2015年2月3日火曜日

タチャ 神の手



映画の日ということで何見よかなーと思いつつ、
スケジュールの都合上、本作を見ることにしました。
(謎の特別料金2000円でした…)
大人青春クラシックのサニーの監督が、
BIGBANGのT.O.Pを主演に据えてギャンブル映画!
ということで期待しながら鑑賞。
絶対に3時間の上映時間は必要なかったけど、
新しき世界を彷彿とさせるパワーゲームと
復讐の連鎖、容赦のない暴力で楽しかったです。
劇場は満席でほとんどT.O.Pファンとおぼしき、
女性ファンで埋め尽くされた中、
冒頭にご丁寧にT.O.Pのインタビューも付いてる親切設計。
そのインタビューはポップなのに、
映画で描かれるのはえげつない殺し合いと騙し合いなんだから、
韓国映画はmadで最高最高だぜ!

主人公はT.O.P演じるテシグという青年。
子どもの頃からギャンブルの才覚を持つ彼が、
一旗揚げようとソウルへ上京します。
そして兄貴分のチャーリーと共に花札の賭場で働き始めます。
はじめは持ち前のイカサマテクニックを生かして、
トントン拍子で成り上がっていくんだけど、
裏社会の悪事に乗り込まれていき…というお話。
(ちなみにタチャは韓国でイカサマ師という意味)
子どもの頃の描写から始まり、アヴァンタイトルどーん!
かっこいい!とテンション高めで見始めれました。
前半はテシグの成り上がりをコミカルに見せてくれます。
ファムファタールとなる社長夫人に惹かれていく描写で、
パンチラを使った演出が最強にしょーもなくて最高。
上手く立ち回っていると思っていたのに、
自分が実はハメられていて、泥沼地獄が始まっていきます。
このときに登場するのがドンシクという闇金社長。
このキャラクターを生み出しただけで、
本作はALL OKと言いたくなるぐらいのILLっぷり。
「なるべく残虐な形で死んで欲しい、お願い神様!」
と願いたくなるレベルの極悪クソ野郎。
しかも「不死身か!」とツッコミたくなるレベルの生命力で、
ゴミ山で屹立している姿は笑ってしまいました。
ドンシクに膨大な借金を作ってしまったテシグは
腎臓取られるのが最初のバイオレンスシーン。
それまでヌルめだった本作が一気にギアを入れてきます。
(バイオレンスでいうと「手」をかけた花札も好きでした)
ボロ雑巾と化したテシグを救うのが、
元タチャの片手のないオジさん。
手を怪我してしまい、イカサマができなくなったテシグに、
洞察力と駆け引きを教えるメンターの存在。
おじさんがまた良い顔してるんすよね〜
韓国映画全般に言える話ですが、
俳優たちの演じてる役の人にしか見えない、
顔の力も見どころだと思います。
終盤はパワーゲームというか題材となっている、
花札さながらの駆け引きが繰り広げられます。
裏切りにつぐ裏切りを描きたい気持ちはよく分かるんですが、
180分はあまりにも長過ぎる…途中でだれちゃう。
ラストへの展開もちょっと無理あるなーと思いつつも、
勝負におけるギミックが超楽しいので問題なし!
(弱い札が勝つとか全員服脱いで戦うとか)
120分くらいのタイトな仕上がりだと、
相当好きな作品になっていたと思います。
やっぱ韓国映画は素晴らしいな〜

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