2014年8月30日土曜日

STAND BY ME ドラえもん



話題作だし、タマフルで課題作品にもなったので見ました。(2Dです)
山崎貴監督の映画見るのは初めてで、
どんなもんかなーと期待0.2不安0.8で見に行ったら、
悪くないけど、好きとは言えないなぁって感じでした。
僕自身ドラえもんに対して、そこまで思い入れがなくて、
子どもの頃にふわーっと見てたぐらい。
このフラットな感覚で見て、「これは…」と思ったので、
理想のドラえもん像を持っている人ほど、
辛い気持ちになる可能性は高いような気がしています。
(逆にぴったりハマる人もいるのかもしれませんが…)
本作は原作漫画から複数のエピソードをピックアップし、
ドラえもんの始まりから終わりまでを描いている話です。
冒頭ビックリしたのが絵の精度。
子どもの頃に見てた平べったい映像が
生々しく立体的な映像になってる!と興奮しました。
エンドロールがアウトテイク集なのも含め、
トイストーリーを意識してるのは間違いない。
んで、ドラえもんの定番の型で、
様々な道具を使って、豊かな生活を享受する。
ここのくだりは3Dで見ときたかったなーと思いました。
んで道具を使って表面的にはのび太の学校生活は良くなるけど、
彼自身は何も成長しないという定番の形。
僕が本作に乗り切れなかったポイントは大きく3つなんですが、
1つ目が余りにものび太がダメ人間過ぎる点。
これはドラえもんという作品の魅力なのかもしれないんですが、
見ててイライラしてきたんですよねー笑
雪山のシーンも自分でなんとかしてるんだけど、
結局は他力本願じゃん!ってなるし、
ジャイアンとの殴り合いも、グッとくるんだけど、
そこまで頑張る理由が見えてこない。
これらに関連した2つ目が、
物語の半分くらいがしずかちゃんとの結婚にフォーカスしていること。
原作がそうだからと言われたら、「何も言えねぇ」なんですが、
小学生があそこまで結婚に固執する感じが飲み込み辛い。
あとジャイ子との結婚が嫌な未来という設定になってるんすけど、
外見以外の嫌な理由が特に説明されないところも、
そういう価値観を子どもが見るものに入れるのはヤダなーと。
3つ目は、これが山崎メソッドなのかもしれないけど、
道徳の教科書に出てきそうな内容を恥ずかしげもなく、
登場人物に言わせるところ。
そこに話の積み重ねやロジックがあってこそ、
人の心を打つと思うだけど、取ってつけたように放り込まれると、
急に冷めるのよねー特にしずかちゃんのお父さんの台詞とか、
「はっ?」と思いましたね。
あとドラえもんがのび太を幸せにしないと帰れなくて、
ネガ発言すると電気が流れる拷問スタイルは
本作が泣かせの拷問スタイルであることのメタファーかな?(白目)
ドラ泣きなんてできるかバカヤロー!と思いましたYO!!

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