2014年6月29日日曜日

テレクラキャノンボール2013


今年の2月頃に上映されて話題になったものの、
時間が合わずに断念したんですが、
再上映ということで後輩と2人で見てきました。
周囲の人から評判は聞いてたんですが、
予想を遥かに超えた怪作で、とんでもなくオモシロかった!
声だして幾度も笑ってしまったし、
声にならない悲鳴もあげてしまったし、色んな感情を揺り動かされる。
そして劇場全体が目撃者と化す、
あのライド性は舞台やお笑いのライブのそれレベル。
映画としての出来はさておき、1つ1つのシーンのパンチ力、
しかも、それがフィクションではなく、
現実社会に立ち上がったときの迫力。こんな映画見たこと無いよ!

そもそもどういう映画と言えば、
本作の監督であるカンパニー松尾とその他のAV男優(監督)が、
東京⇒札幌へ移動しつつ、その道中で知り合った女性と
ハメ撮りさせてもらって、
そのポイントを稼ぐという大会の模様を収めたものです。
ポイントには細かい設定があって、
それをクリアすれば加算されていき、総合順位を争う。
この段階で引いてる人は引いてるのがよく分かります。
そんな方は、そっとウィンドウを閉じてください。

最初にルール説明、レース参加者の紹介があるんですが、
なかなかに手際が悪くて、大丈夫かなーと思ってたら、
その前半はホントに単なる序章でしかなくて、
中盤〜後半にかけてのドライブ具合は驚愕。
主に札幌での2日間のナンパ、ハメ撮りが描かれているんですが、
ナンパ法も進め方も人それぞれ。
タイトルにあるようにテレクラ使ってもいいし、
出会い系サイト、出会い喫茶もちろんストリートも。
それぞれ自由に行ったあとに、夜にホテルの1室に集まり、
皆でハメ撮りを見ながら追加ポイントを確認する。
このポイント確認シークエンスが本作最大の見所で、
出てくる女性のパンチ力がハンパじゃない。
単にSEXしてるシーンだけじゃなくて、
前後の会話も記録していて、これが無類にオモシロい!
最初はこれ笑っていいんだろうか…と逡巡するんですが、
一度リミッターが外れてしまうともうダメでしたw
(客体化うんぬんの話は承知しています。
その話をしたい人はドンジョンのレビューをどうぞ⇒リンク)
しかも単純に笑えるものだけじゃなくて、
日本社会に現実に存在する、
暗部のようなものが垣間見えたりもする。
それこそ、漫画のウシジマ君で描かれている世界が
虚構でも何でも無いことが分かる。
個々のdetailは述べませんが、
エログロと呼ばれる類いのものかもしれません。
でも、それ以上に人が覚悟を決めたときに
どこまでできるか?っていう点が際立っている気がしました。
終盤はこれまでのエログロを取り返すかの如く、
綺麗な展開になっていくのも全体のバランスを考えると良かった。
1つ言えるのは、この映画を見る人生と見ない人生があるとすれば、
見る人生の方がよっぽど楽しいってことです!全男子必見!

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