2014年2月2日日曜日

KILLERS/キラーズ



冷たい熱帯魚、凶悪など、日活の近年の攻めた流れにある作品。
劇場で予告見たときから、
だいぶ高まってたんですが、思ってよりアレな作品でした。
HO 欲望の爪跡」に近いというか。
あそこまでヒドくないけど、実在感というかですね。
シリアルキラーものとして突き詰めてるのは分かるけど、
その背景や周りをないがしろにしちゃうと、
全体のリアリティが欠如して、
結局そのシリアルキラー自体も嘘くさくなっちゃう。
その点が冷たい熱帯魚、凶悪に比べて、やっぱり物足りなかった…
ただ、インドネシアのシークエンスは、
楽しんで見れたので良かったかな?

この映画は2つのストーリーが並行してて、
日本とインドネシアが舞台になる。
日本側では、北村一輝がシリアルキラー役で、
自宅に女子を招き、その子を殺すところを撮影して、
ネットにアップすることを日課にしている。
押さえきれない殺人衝動はまるで自慰行為のよう。
そんな中である姉弟に出会い、理解者が現れたと考える。
なぜなら、姉が自閉症の弟を道路に立たせて、
殺そうとしているところを目撃したから。
なおかつ、その姉に昔亡くなった自分の姉を
勝手に投影し、理解してくれるかもという思いを強める。
一方、インドネシア側の主人公はジャーナリストで、
ある政治家を追っかけてる。演じるのはオカ アンタラ。
北村のアップした動画を見ていて、
潜在的な殺人願望を持っているような男。
彼がタクシー強盗に遭い、偶然にも2人の男を殺してしまう。
そこで殺人行為、および撮影する快楽に目覚める。
彼には奥さん、娘がいるんだけど、
その関係がうまくいってないのも加わって、
政治家の顧問弁護士を焼き殺す。
北村とオカはネットを通じて繋がっていて、
オカは彼とは違うんだ!と思いを強めるんだけど、
一度味を占めた殺人行為の快楽には抗えない。
このオカの葛藤する感じが好きだったな〜
北村はそれがなくて、謎のシスコン押しだったので、
その部分に乗れなかったです。
ただ、どつかれた黒人への報復と、
その女を拉致るシーンは好きでした。
とくに深水元基演じる警官とのシーンは笑ってしまったw
北村がインドネシアに来てからは、
なにがなんやらで、勢いで進んでいくし、
ラストの三つ巴の殺し合いはアガッた。
誰かをぶっ殺したいときにオススメ!

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