2014年2月15日土曜日

県警対組織暴力



あかんやつらに触発されて。監督は深作欣二。
仁義なき戦いの延長線上にあるような作品。
「対」となっていますが、vsというよりは、
警察と暴力団の関係性を描いていました。
それを象徴するのが、刑事役の菅原文太と組長代理の松方弘樹。
この2人の仁義の物語といっても過言ではないでしょう。
昔、弘樹が起こした殺人事件を、
彼の漢気に惚れ込んだ文太が揉み消したという経緯がある。
それゆえに、弘樹と文太は組織の垣根を超えて仲が良い訳です。
冒頭から超Funkyな音楽がかかりながらのクレジットでガン上がり!
文太がチンピラを取り締まるシーンで始まるんですが、
全く警察に見えない段階でサムアップ!
いったいどちらが悪いやつなのか…と思わせる。
昔のポリ公はこんなんやったろなーと。
なんといっても最高なのは、
文太が取り調べ室でチンピラをボコボコにするシーン。
山城新伍と2人で徹底的に追い込むのは痛快でした。
物語の骨格は、ある土地を巡っての市会議員、暴力団、
警察を巻き込んだパワーゲーム。殺して、殺されて。
基本的に暴力団とうまくやることで、
街の治安をkeepしていくスタンスだった警察な訳ですが、
キャリアの梅宮辰夫がやってきてから、状況が一変。
暴力団と仲良くするのはダメー!と徹底的に縛り上げる。
こうなると、文太と弘樹の仲も険悪になるし、
暴力団同士の抗争も過熱していく。
最後は救われないし、切ない結末が待っている…
仁義なき戦いのあとに見ると良いと思います。

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