2014年2月11日火曜日

母なる証明



ン・ジュノ作品を見進めようということで。
以前に途中まで見て、見るのやめてしまったんですが…
とんでもなくオモロいやないか〜い
僕の好きなタイプの韓国映画でした。
語り方がスマートというか、完成度が恐ろしく高いというか。
他の映画では見れない謎の高揚感。

ストーリーとしては、ある母子家庭があって、
その息子が殺人罪で逮捕されてしまう。
母親がなんとか息子の無罪を証明しようとする話です。
冒頭、母親がダンスしているところから始まって、
いきなり度肝抜かれちゃった。なんなんだ、これはw
息子は知能に障害があり、記憶がところどころ抜けてる。
この息子をウォンビンが演じてるんですが、
演技力が凄まじい。アジョシの主役と同一人物に思えない…
母親は一人息子の彼を溺愛しているから、
泥汗にまみれ、刑事張りの調査を繰り返し、
なんとか真実にたどり着くんだけど…
ここから畳み掛けるように、恐ろしい展開の連続。
同時に母親の虚無感と、息子の潜在的な怖さが、
並行で流れていくから、非常に重たい仕上がりに。
その虚無感が冒頭の一連のシーンと、鏡合わせのように流れる。
故に最後もダンスで終わるんですが、
ただのババアのダンスが、愛しさと切なさと心強さを、
包含した素晴らしいショットになってました。
(それでいいんかよっていう気持ちもあったけど…)
この調子で見進めていきたいと思う次第です。

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