2015年9月18日金曜日

エウロペアナ


第1回翻訳大賞受賞作ということで、
ラジオで紹介されていたのを聞き読んでみました。
想像ラジオを読んだときに、
小説という超古典フォーマットのアップデートを感じたんですが、
読後はそのときに近い感覚を味わいました。
小説と史実の境界線を揺蕩うアンビバレントさ、
主語がなく淡々と語っていくだけかと思いきや、
たまに顔を覗かせる強烈なブラックジョーク。
どんな話かといえば、
2つの世界大戦と冷戦後の史実を
並べ連ねて淡々と語っていく。
しかも、時系列に並んでるわけではなく、
シャッフルして語られるので、
論点が見えずらく若干読みにくいところもあります。
この中に読者がえっ?そんなことあったけ?
ということがサクッと挟まれているので、
楽しく読み進めることができました。
また、文章の上にチャプターごとに、
一言で要約してるんですが、
それもwitに富んでてオモシロかったです。
笑かすなーと思っていると、
なるほど!と思わせる考察もあって良かったです。
海外文学は積読しがち〜©RGですが、
積んでるものから色々読んでみようと思います。

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