2015年9月17日木曜日

ひめゆりの塔をめぐる人々の手記


8月初めに沖縄へ旅行に行ってきました。

ノープランの旅で、天気も悪かったため、
僕が行きたかったひめゆりの塔へ行くことに。
なぜ行きたかったかというと、本当に恥ずかしながら、
ひめゆりの塔が何のために存在しているのか、
歴史的背景について、僕はほとんど知りませんでした。
今年は戦後70年という節目であり、
それに伴って戦争の記憶をどう伝えていくか、
また、その記憶をどう活用するか、
という話を様々なメディアで見聞きしていたこともあり、
資料館を含め足を運んでみました。
想像を遥かに超えてくる内容で、
どんな無念の気持ちで死んでいったのだろうかと
胸が痛くなったし、
自害した人たちの死の無駄さというか…
こういったことが手記や遺品を通じて、
つぶさに知ることができました。
ただ時間の関係上、手記は全然読めなかったので、
帰りの那覇空港で買って帰りに読んだ本です。
映像ではなく文章なので、
戦争のバイオレンス描写に一切容赦がありません。
人の命は簡単に失われていくし、
怪我で済んだとしてもロクな治療ができず、
ウジが湧いたり、ご飯もまともに食べれない。
まさに生き地獄というべき事態が、
アメリカが沖縄に上陸してから、
制圧されるまで時系列に沿って語られていくため、
臨場感もあって飲み込まれていきました。
記憶はどうしたって風化していくものなので、
それについて何を考えるか、
どうアウトプットしていくかが
これから大事になってくるんだろうなと思います。
歴史を踏まえた上で、旅する沖縄も楽しかったので、
これから行かれる方で興味ある人は是非読んでみてください。

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