2015年3月16日月曜日

暗黒映画評論 続悪魔が憐れむ歌


暗黒映画評論 続悪魔が憐れむ歌

映画ライターの高橋ヨシキ氏の映画評論集第二弾。
たくさん映画を見ているんですが、
ホラーは進んで見る気が起きず…
怖いからというのもあるんですが、
予定調和なことしか起こらないよなーという
偏見を持ってしまっていまして。。。
そんな僕みたいなやつに冷水をぶちまけるかの如く、
知のウォーリアーであるヨシキ氏が
ホラーを中心にバイオレントな映画を徹底的に論じています。
こういった批評本って見たことない映画の評だと
「へーそうなんや」で終わってしまうことが多い。
ただヨシキさんの評はどうしても見たくなる。
それは圧倒的知識に基づいた氏の分析が
ふんだんに盛り込まれているからだと思います。
セデック・バレを「血」という視点で分析した評と、
未来世紀ブラジルの評は超Freshで興奮しながら読みました。
見たい映画も山盛りで徐々にでも追いかけたい次第。
あとがきの非常に印象的なラインで締めさせていただきます。

金ピカに飾り立てられた偽りの神殿の非人間性とは対極の、
どこまでも「人間的な」あり方の表明である。

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