2014年5月18日日曜日

蒲田行進曲


東映クラシックを見ていこうということで。
監督は深作欣二。厳密には東映の映画ではなく、
題材が東映のスタジオでの話。
角川の協力のもと松竹映画として製作されています。

風間杜夫が東映のスター銀四郎で、その彼女が松坂慶子。
彼はスター街道を歩むため、
身辺整理をしなければならなくて、彼女と別れることに。
しかし、松坂慶子は妊娠中。
そこで舎弟の平田満演じるヤスが
子ども含めて彼女を引き受け、
結婚することになるものの…っていう話。
圧倒的に身分の差がある中で、
なんとかstrugleする姿はかっこいいなーと思いました。
守らなければいけない誰かがいることで、
むちゃくちゃな仕事量をこなし、
汚い部屋をむりくりキレイにするといった
ヤスの健気な行動にグッとくる。
その無茶苦茶な仕事の最たる例として、
5m以上の階段から転げ落ちるという大役を担う。
それもこれもスターである銀次、松坂慶子のため。
自分に才能がないことは自覚し、
できることをマックスでやるっていうのは心打たれます。
最後の最後、メタ構造であることを全力で生かしたラストは
1本取られた!ってなりました。
昔の映画現場を知れる、とてもオモシロい作品。

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