2014年5月12日月曜日

エル・トポ



人間の心を失った某先輩と飲んでるときに
物語における道徳観のような話になり、
本作を勧められたので、見てみました。
基本的に知らんぷりということはしないで、
限りある人生の中で様々なものを
自分の目、耳で見たり、聞いたり、読んだりしたい。
ということを考えながら、
映画、本、音楽に触れて毎日生活しています。
にしても!この映画は見たくなかったというか。
エル・トポを見る人生と見ない人生を
これから選択できるのなら、
見ない人生を歩みほうがいいんじゃないかと
思わさせられる、あまりに強烈な映画体験でした。
人より映画見てるし、カルト映画と呼ばれるものも
そこそこ見ている中でも、これは群を抜いていると思います。
スプラッター嫌いっていう人が
スプラッター見る度にこういう気持ちになってるのであれば、
これまで安易にオススメしてゴメン!と思いました。

監督はアレハンドロ・ホドロフスキーという人。
カルト映画の教祖と呼ばれているチリ人の監督。
ホーリーマウンテンと本作が代表作で、
今年は新作が公開されるらしい⇒予告編

いかんせん物語の文脈はほとんど無くて、
芸術的なシーンやエグ味全開のシーンのつるべ打ち。
それはまるで最悪な夢を見ているかの如く。
その1つ1つが
「こんなにイヤな気分になること、よく考えるな!」
と思うシーンばかりで見ててヘトヘト。
単純にグロいとかじゃなくて、
人間の心の奥底にある差別感情みたいなのを
揺り動かしてくるのがホント嫌。(褒め言葉)
変なドラッグなんかよりもキクぜ!
あぁ、ホーリーマウンテンが猛烈に見たい。

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