2013年5月7日火曜日

天然コケッコー



山下敦弘監督作品。
昔は青春モノをメタ視点で見ることがなかったんですけど
(自分自身を完全に投影するから)
働き始めてから、邦画、洋画問わず
青春群像劇の刺さり具合が、ハンパじゃねえ!
勿論この作品にもkillされました。。
青春時代における色んな瞬間の切り取り方が最高です。
簡単にストーリーを説明しますと
主人公の夏帆が住んでいるのが、ド田舎。
小中学校で合わせて5人ぐらいしか居ない。
そこに東京から岡田将生が転校生でやってくる。
その学校での話や村の中での人間関係が描かれる。
題材自体は連続ドラマで扱いそうな話なんだけど
1つ1つのショットの捉え方、その質感など
映画ならではの魅力が溢れていると感じました。
なんといっても映画全体を支配する多幸感。
そこに影(誰も持っている人間の嫌な部分)が一瞬さす感じ。
とても好きです。こういうのが。
田舎暮らししたことないから、共感ではなかったけれど
未知のものを自分の中に取り込んでいく姿が超愛おしい。
この映画見ると、その初期衝動の部分が揺さぶられる。
それを体現するのが夏帆さんですよ。この映画の夏帆、10億点です。異論は認めません。
シャンプーのCMのイメージしかなかったけど
「みんな!エスパーだよ!」のドラマ版でも好演してるし
もっと映画とかドラマで見たいですね。(単純に見逃しているだけなのか…
他の脇役もビックリするくらい豪華なんだけど
あくまでメインは子どもの話でブレないところもナイス!
岡田君はちょっと感じ悪い役のとき、とても好きです。
ラストも教室のショットが抜群な上に
エンディングの、くるり『言葉はさんかく こころは四角』 のドンピシャ感。

心が荒んだときに見たらイイですよ。

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