2013年5月15日水曜日

森崎書店の日々



正直邦画の新しめのものって情報少なくて
何見ていいか分からないので、DVDの予告をアテにしてて
それで見て、良さそうなので鑑賞。

最後の方まで相当好きだったんだけど
ラストの落とし方が…なので、ホント残念。。。

去年から電車に乗る時間が増えた僕は
人生で一番本を読んでいるbook highな状態です。
この精神状態なので響いたというのもあると思います。

主人公はOL。彼女は付き合ってると思っていた彼氏が
別の女の子と結婚すると知らされ、ショックで会社をやめてしまう。
そこから叔父の経営する古書店にバイトで働き始めて…という話です。

この主人公を菊池亜希子という人が演じてるんですけど
ナチュラルcuteで、この人の存在感なくして本作は成立しない
といっても過言ではない。いわゆる5億点。
意地悪な言い方をすれば、ある種メンヘラなところがあるんだけど
それがドンズバでハマっているし、表情で物語る切なさが最高。
客観的に見たら何でこんなしょーもなさそうな男に…
って思うけど、その現実性とか恋愛時の盲目さがいい感じでした。
(コインランドリーの前後半の対比シーンは相当好き)
周りのキャラもよくて、とくに内藤剛志、岩松了の2人。
岩松了は前から好きだったんですけど、なんといっても内藤剛志!
過去の出来事をあっぴろげにしないで
にじませるような形で見せてくれたのは、とても良かった。

そもそも彼女は全く本が好きじゃないんですけど
叔父さんを含む本好きな人との出会いや
神保町という街に影響を受けて本を読み始めるんですけど
本に対する初期衝動の感じ、分かる〜って勝手に共感してましたw
あとは神保町という街の力。街の魅力が伝わってくる。
街に出るときは撮影環境のためかカメラがハンディになって
ややぶれる感じも室内のシーンとメリハリがついて良かったです。

これが普通の本屋じゃなくて、古書店ってところもポイント。
古書店は店によって置いてるものが本屋よりもバラバラ。
つまり、何かを狙って買うというよりも
ふらっと入って、偶然の出会いで購入することが多いと思うんですよね。
最近は欲しい本に対して、最短ルートがいくつも存在しますよね。
Amazonとかメガ本屋とか。
そうじゃなくて、偶然の醍醐味であるとか
回り道をして見つけるオモシロさが古書店にはあると。
んで主人公の人生もそれでいいじゃない!ってなるのがナイス!

ここまで延々書いてきたんですが…
彼女の成長物語として考えると、どうしても最後が…
こんだけ好きなのに最後が…マンションのくだりが納得できない!
 
本好きな人は見てみてください。

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