2013年7月13日土曜日

恋の渦


評判になっていたことは知りながら、やっと見れました。
単館でなおかつレイトショー、しかも東京のみという
非常に限られた上映環境。
こんなに面白いものはみんなに見てほしい!と思います。
もともとは三浦大輔氏の舞台なんですが
それを大根仁氏を監督に迎え、映画化。
大根仁氏はモテキ以来、劇場監督2作目なんですけど
モテキの10億倍面白い!恋愛ドラマやらせたら天才やで…
有名な俳優は誰一人出ていない。
でも、圧倒的なリアリティと部分的な極度のデフォルメにより
めちゃくちゃ笑える上に共感も呼ぶという
奇跡的なバランスを達成していると思います。
男女8人の色恋沙汰で、舞台は3つの部屋のみ。
密室+ 会話系という私の好みの設定。
男性陣はいわゆるオラオラ系、メンエグ的な。
女性陣はショップ店員という設定で、ギャル系。
その中の1組のカップルが彼氏・彼女のいない男女のために
カップルの部屋でコンパを開くことから、物語が始まる。
この冒頭の情報量がとてつもない。観察映画的というか。
1つの部屋の空間をカット割りながら、色んな角度で見せてくれるんだけど
まったくどこにもフォーカスしないし、そのフォーカスしているときにも
他の人の声で、なんにも聞こえない。
まさにその場にいるような臨場感を味わえる。
この映画で何よりも素晴らしいのは、役者の人たち。
配役の妙もあると思うけど、キャラ立ち具合が最高。
この8人全員が違うキャラで、人間の持つ嫌な部分をそれぞれrepしてる。
オレはこの映画に出てくる人とは真逆なNERDなので
基本的には俯瞰してゲラゲラ笑っているんだけど
瞬間瞬間で「うわー」って思えるのが面白いと思います。
見た感覚としては桐島に近いっす。
見終わった後に色んな人と話したくなるし。
桐島が描けなかった男女間のエロを伴った恋愛を徹底的に描いています。
(おぱーいは出てこなかったけど)
ラストは劇場全体が「ひーっ!」ってなってましたw
もっと色んなこと言いたいけど!
劇場で見た方が楽しいけど、DVDでもいいからさ!
映画好き嫌い関係なく、是非見てほしいです!

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