2013年7月1日月曜日

インポッシブル



大阪のTOHOシネマで飛び込み。
スマトラ沖地震の話っていうぐらいしか前情報で知らなかったけど
めちゃくちゃ良かった。というか、日本人が今見るべき映画だと思います。
人間は都合のいい生き物で、自分に関係ないことはすぐ忘れちゃう。
地震、津波、原発題材のものって
3.11のこと思い出す瞬間があるから辛いっていう人もいるでしょう。
でも、そういったものに触れることで
今、生きてるこの日常がかけがいのないものだと感じられるから
辛くても見る意味あると思います。

この映画はタイに家族旅行で来ていた
ユアン・マクレガー×ナオミ・ワッツの家族が
スマトラ沖地震によって起こった津波に巻き込まれる話。
実話に基づいた話です。
この家族はクリスマスのバカンスでタイに来てて
冒頭は超幸せそうな家族旅行の様子が展開される。
そこに津波がやってきて、家族がバラバラに。
ここの津波シーンの破壊力が凄まじかった。。。
ヒア・アフターの津波シーンも相当やったけど
この作品は津波シーンの尺も長いし
単純に俯瞰ショットで撮るのではなく
波の中の映像とかも入れてるから迫力大。
映画中で最もフォーカスされているのが長男のルーカス。
冒頭から少し見えていた彼の利己性。
母の言葉を一旦信じて、他人を助ける行動をとる。
その行動が複数のエピソードで回収されるのが愛おしい。(ラスト含めて
極限状態に追い込まれたときに利己性と協調性のバランスをいかに取るか?
っていうのは3.11のときも個人的にかなり考えたこと。
それがもっとも象徴的なのが、携帯電話のエピソードだと思います。
映画のラストも変に感動させようとか、そんなことはなく
淡々と事実に基づいた終わり方なのも好印象。
すれ違いしまくりのシーンはちょっとやり過ぎやろと思ったけどもw

あんまり話題になってませんが、是非見て欲しい映画です。


0 件のコメント: