2013年1月14日月曜日

ルビー・スパークス


渋谷で飲む前にサクッと。
予告編見てたら、キッチュでポップな感じだし
前作である「リトル・ミスサンシャイン」も、そんな印象でした。
んで見に行ったらすばらしい作品で、なおかつ心にずしーんとくる作品でした。
設定はきわめて古典的なもので、小説家である主人公カルビンが書いた
小説内の理想の女性ルビーが現実社会にあらわれて…という感じ。
どこかで耳にしたことあるような話なんだけど、一つ違うとすれば
小説の続きを書き足すと、その彼女を思い通りにできるということ。
(例えば「フランス語を話す」って書けば、話せるようになる)
劇中の台詞でもありますが、まさに「男の理想」
最初はカルビンも彼女との生活を最高に楽しむ。
でも、彼は一流の作家なんだけど、ひと付き合いが下手クソ過ぎて
友人もおらず、家族ともうまくいっていない。
そして、次第にルビーともうまくいかなくなる。
ここでカルビンが取る行動がポイントで、自分が変わる訳ではなく
小説の続きを書き足し、自分にとって都合のよい女性にしてしまう。
これを繰り返すうちに彼の中で初めて葛藤が生まれ、最後にある決断をすると。
ボクはカルビンに、はっきりと自分を投影してしまいました。
つまり、相手の気持ちを汲み取り、
自分自身が変わろうする気持ちが欠けてることを痛感したんです。
一方的に自分のことを分かってくれないと
他人にばかり押し付けてたらダメなんですよね。
これをファンタジーに包まれて言われたから、もう。。。
前半は甘酸シーンのつるべ打ちなので、その落差で更にヤラれました。
とくに終盤のカルビンがルビーに真実を打ち明けるシーンは辛かった。
物語の落とし方は、あの朗読会にルビーがいるというのが
締まって良かったように思うす。
サブカル糞野郎たちは見てください。

2 件のコメント:

L さんのコメント...

なんか主演ふたりのあごのなさが似てるー。。little miss sunshineのこなんだねー。あーはやくみたい。わくわく。

afro108 さんのコメント...

監督とがリトルミスサンシャインと同じで、主人公は出演もしてました〜オレはかなり刺さったので、また感想楽しみにしてます!