2014年3月27日木曜日

デス・レース2000年



高橋ヨシキ氏がTVで紹介していたのを見て、
非常に気になって、見てみました。
狂気に満ちあふれていて最高。
ロジャー・コーマンは押さえていかなあかんなぁと。

西暦2000年が舞台で、アメリカが世界を征服している。
そのアメリカ国内で大人気の横断レースが開催。
車5台でレースをするんですが、単なる競争じゃなくて、
車で轢き殺した人間の数がポイントになる。
細かくルールが決まっていて、
老人や子ども、赤ちゃんを殺すとポイントが高い。
この残酷ショーが進みつつ、一方でレジスタンスもいて…という話。
いかに狂っているか、分かっていただけましたかw
車のレースは男女ペアで乗り、
一人は運転、もう一人はナビゲーターを担う。
そこはいいんだけど、夜になると男女の関係になる。
レーサーとSEXできるのが、ある種のステータスとなる世界。
1日目のレース終了後のマッサージのくだりとか、
もう何がなんやら、頭がクラクラすることばかり。

(ちなみに、ロッキー直前のスタローンが出演してまして、
単細胞バカを熱演していました。)
まともな人間が一人もいないので、どんなに真面目でも
「ボケ」のように見えるB級映画のいいところが見れました。
おっぱいが一杯見れるので、イイ映画だと思います。

2014年3月26日水曜日

セレステ∞ジェシー



大阪帰りの新幹線でiPadにて鑑賞。
初めてiPad映画×新幹線を試しましたが、悪くないかも。
(ちょっとiTunesのレンタル料金高いけど…)
高橋芳朗氏も昨年押していた本作。
例に漏れず、最高でした!
でも、結構なダメージを負いました。
ブルーバレンタイン的な部分もあるんですが、
全体のトーンが割と軽やかな分、
GAPが大きくて辛かったです…

ある結婚している夫婦が主人公で、
女性がセレステ、男性がジェシー。
2人は離婚すると決めた上で、良き友人として、
端から見れば、まるで恋人のような関係。
この2人が離婚に至るまでの過程を
キッチュでポップなタッチで描き出す。
基本的にゲラゲラ笑いながら見てるんだけど、
終盤にかけての追い込みが凄まじい。
セレステがどんどんボロボロになるのに対して、
ジェシーは家族を抱えるという不安を見せつつも、
基本は幸せに向かっているように見える。
とくにセレステが歩み寄ったところのシーンね。。
セレステはプライドが高くて、
自分のことは顧みず、人のことばかり。
この辺は先日見たドン・ジョンに近いところも。
あとは音楽の素晴らしさね!サントラ購入したぜ。
(DAM-FUNK使いにはビックリした)
現実を受け止めて、生きていこうと思いました。

2014年3月20日木曜日

LIFE!



ベン・スティラー監督主演作品。
「虹を掴む男」という1941年の作品のリメイクらしい(未見)
予告編を見たときから楽しみにしていて、公開初日に鑑賞。
期待を裏切らない素晴らしい作品でした。
Live your own lifeってことだなぁとつくづく感じました。
仕事に不満ある訳でもないけど、
見終わったあとに猛烈にやめたくなりましたw

主人公はウォルターというサラリーマン。
彼が勤めるのは「LIFE」という雑誌を扱う出版会社。
そこでネガ管理を仕事にしている。
その会社が買収され、雑誌は廃刊、Web事業へ移行することに。
最終号の表紙を飾る写真がショーン・ペン演じる写真家から
送られてくるんだけど、そのネガが見つからない。
平凡なリーマン生活を送っていた彼が、
世界を飛び回っているショーンにネガの在処を聞くために、
色んなところへ旅に出るロードムービー型物語。
予告編でも少し流れてましたが、彼には妄想癖があり、
ものすごいボンヤリしてて、奥手な男性。
冒頭、婚活サイトで会社の同僚の女性に
Web上でActionをかけるくだりや、
彼に対する同僚の反応から、彼の人間性が浮き彫り。
前半はウォルターの妄想が炸裂しまくる。
初めはそれが「ありえない」こととして笑ってるんだけど、
物語のあるところで、それが反転する瞬間。
笑い事ではなく、 これマジだ!ってなる驚きと同時に、
自分が生きている人生の視界の狭さに気付かされます。
中盤から後半にかけて、これまでの憂さを晴らすかのごとく、
自分の直感、躊躇無しに様々なことにtryしていく。
ショーン探しで訪れる
グリーンランド、アイスランド、アフガニスタンの美しさ。
そこをスケボーで滑降したり、火山の噴火に遭遇したり、
雪山を現地の人と登山したり。
これまで彼がNYでしていた妄想をはるかに超えた
現実の体験が人生に加わっていく。
特に好きだったのは、
泥酔したパイロットの運転するヘリに乗るところ。
予告編とは違うイメージだったんだけど、
妄想で勇気づけられるだなんて!
David BowieのSpace Oddityがかかる、
このシーンはまさしく神シーンでしょう。
あと、思いを寄せる彼女の家へ訪問したときに、
何の迷いも無く、インターホンを押す。
前述した冒頭との比較で明らかに、
彼の中でなにかが変わっていることが分かって、よくできてるなーと。
映画パロディもいくつか入っていて、
それは「Life is a Movie」であり、
監督兼役者のベン・スティラーにとっては、
「A Movie is Life」でもある。この辺はグッときました。
 ウォルターの過去および家族の話は、
物語が進むにつれ、 徐々に明らかになってくるんですが、
幼い頃に父を亡くした家族をウォルターが若い頃から支えてきた。
そんな彼が人生に積極的に関わる能動性を手に入れた喜びは、
見ていて愛おしかったし、憧れも抱きました。
すべてのきっかけであるショーンと、
初めて出会うシーンもとても好き。
ショーンはウォルターとは逆で刹那に生きる男。
写真家にも関わらず、被写体が現れたときに
シャッターを切らないときがある。
それは、その瞬間を独り占めしたいとき。
今となっては携帯に必ずカメラがついてて、
webにアップして一瞬で世界中とシェアできる時代。
それはそれで楽しいんだけど、その一瞬を脳に焼き付ける!
みたいな考えも大切にしたいなと思いました。
自分の中で無意識にlimit決めて生きるんじゃなくて、
選択肢は無限大なんだということを気付かせてくれる
素晴らしい映画です。悩んでる方は是非!

2014年3月19日水曜日

アナと雪の女王



ディズニーランドTOKYOに行ったこと無いけど、
ディズニーが生み出している映画は好きなので、見てきました。
昨年はシュガーラッシュという作品に出会い、
とんでもなく好きだったんですが、本作も例にもれず、
メチャクチャ好きになってしまったー!
そもそもミュージカル苦手で、少し心配してたけど、
むしろこの作品きっかけで、ミュージカルが好きになりそう。
というくらい、ハマってしまいました。
ストーリー自体は、それこそ古典的なんだけど、
それを表現するアニメーションが、とんでもないレベル。
普段そんなにアニメ見ないから、終始その映像美に圧倒されてました。
(はじめに流れるミッキーの短編アニメは
「今、うちはこのレベルなんで(ドヤ)」っていう宣言にも見えた)

アナとエルサは姉妹で、エルサには子どものころから、
魔法の雪の力を生まれつき持っていました。
ある日、2人で彼女の能力で遊んでいたら、
事故ってしまい、アナを凍らせてしまう。
それ以来、ある国の王である両親はエルサを部屋に閉じ込め、
力がコントロールできるようにしつける。
それと同時に妹のアンも城に幽閉されてしまう。
両親が船舶事故で亡くなってしまったことで、
姉であるエルサの載冠式が開催され、久々に開城するものの、
エルサの力が暴走し、街が凍りついてしまい…というお話。
話としてはディズニーが作り倒してきたような感じなんだけど、
色々考えさせられる作りなのが、まず好きだし、
なんといってもミュージカルパワーが炸裂しまくり!
正直お話の作りとしてはツッコミどころ結構あるんですが、
それがスノーストームで吹き飛ばされるかの如く、
すべてを凌駕しちゃう。
そして、そのハイライトは前半に集約されています。
僕が好きなのは、「For the first time」と「Let It GO」
前者はアナとエルサのデュエットなんだけど、
幽閉されていたアンが初めて外の世界と接するシーンで流れる曲。
曲の歌詞、そのシーンともに、
知らない世界に足を踏み入れるワクワク感MAXで、
本当に素晴らしかった。
曲の後半でエルサがデュエットで入ってくるんだけど、
こっちは対照的に不安、恐怖で満たされている。
この対比も見事しか言いようがない!
そっからの 「Let It GO」ね。
この曲の「愛しさと切なさと心強さ」感が好き過ぎて。
誰にも気を使わず、1人で生きていく!という
力強い宣言でもありつつ、寂しさが見え隠れするこのバランス。
この前半を見るためだけに映画館行くべき!

エルサは自分の力で人を傷つけるのが怖いから、
誰も寄せ付けないがゆえに事態は後半にかけて悪化していきます。
そんな姉を救おうとするアンと、
氷屋のクリストフの冒険シークエンスはベタな安定感。
アナは子どもの頃の事故と同じように、
エルサに心臓を凍らされてしまい、
それは真実の愛でしか溶かせないと。
この時点では、アナを取り巻く男子が2人いて、
あーこいつらのどっちかかーにしたら説得力弱いな〜と思ってたら、
そこは見事に裏切られた。今までのディズニーとはひと味ちゃうで!
という気概を感じました。
物理的に凍っているのはアナの方だけど、
本当に凍っているのはエルサの心そのものであり、
この凍った両方を溶かすことができるのは、真実の愛。
これまで自分の能力に縛られ、
誰かのことを大切に思うのを躊躇していたエルサが、
初めて本気で大切に思うその愛が、世界に「生」を与える。
人との関係はあくまで双方向という部分では
こないだ見たドン・ジョンとも本質的な部分では似てるなー
とか考えつつ。

ディズニーで見れてないの結構あるから、
いつかローラーかけて主要作品全部見な!
と改めて思わされた作品でした。

2014年3月18日火曜日

ドン・ジョン



俳優として輝かしいキャリアを歩んでいる
ジョセフ・ゴードン・レヴィットの初監督作品。
映画秘宝の町山さんのコラムで取り上げられてたけれど、
なるべく前情報をシャットして見てきました。
とんでもなくおもろいやないか〜い!
ちょっと女性には勧めにくいけれど、
全男性は必見といっても過言ではないくらい。
まさかイケメンの彼がこんな映画を撮るだなんて…
間違いなく、ボンクラだぜ!(褒め言葉)

ジョンという男が主人公で、彼が大切にしているのが、
家、車、筋トレ、女、家族という、
ある種ヤンキー的な価値観で生きているシングル男子。
ジョンを演じるのはジョセフ自身。
夜な夜なクラブに行って、女性をナンパして、
一夜限りの関係を結ぶ生活を繰り返している。
SEXしまくって、100点のSEXを追い求める彼ですが、
実物の女性を超える快感を得れるもの。それがポルノ!
SEX addictな彼が2人の女性との出会いをきっかけに
成長するというラブコメディです。
ここまで読んで分かったかと思いますが、
500日のサマーの彼はもうここにはいませんw
冒頭、彼のポルノへのアツい思いが語られるところで、
完全にサムアップ!
(Macの起動音が何より興奮するというセリフよ…)
スカーレット・ヨハンソン演じる極上の女性と出会い、
何とか、その日にSEXまで持ち込もうとするものの失敗。
そっからFBで連絡し、2人の交際がSTARTする。
ヨハンソンは慎重な女性で、なかなか彼とSEXすることはせず、
自分にふさわしい男かどうか、値踏みする。
ジョンはべた惚れで、彼女にふさわしい男になろうと
夜間学校行ったり、家族同士で食事したり。
これまでやってなかったことにトライする。
 その難関を無事突破し、やっとの思いで、
SEXに漕ぎ着けるんだけど…
やっぱポルノ!ってなるんですな〜
その日に彼女に見てるのバレて、そこはウソでごまかす。
でも、SEX抜きで好きになった=恋だ!と思い、
彼女との関係は続きつつ、ポルノ鑑賞は継続。
結局は見てることがばれてしまい、破局。
そのちょっと前に、
夜間学校で出会ったジュリアン・ムーア演じるおばさんと出会う。
最初は「なんだババア」ぐらいのスタンスだったジョンなんだけど、
別れてから彼女と親密な関係になっていきます。
そこで、自分本位でのSEXを指摘され、
彼女と向き合うようになり、ジョンが変わっていく。
ホント悪意あるなーと思ったのは、(良い意味で)
男性がポルノでイク瞬間を描いた映像と、
女性が恋愛映画見て、感動する映像を、同じ方法で描いてるところ。
まさに「ヌク」=「泣く」理論。
(映画館のシーンでの恋愛映画に出演してるのが、
チャニング・テイタムとアン・ハサウェイなのは笑ったw)
物語全体のテーマとしては男女関係における「客体化」 の話。
つまり、人をモノのように考えるということ。
自分の要求を満たしてくれる人が、そりゃあ居心地いいけど、
あくまで男女関係は双方向なもんじゃん!っていうテーマは、
全体がコメディな流れでもグッときました。相手ありきな訳です。
あと映画の構造もおもしろくて、
彼の1週間のルーティンを同じカットで撮ったのが、
1セットになってて、それが繰り返される。
繰り返しの美学でのギャグも最高なんだけど、
終盤にかけて、ジョンの心情変化に合わせて、
撮影方法や彼のちょっとした行動が変わるのは、
上手いし、おもしろいなーと思いました、
下手したら別れてしまうかもしれませんが、
カップルで見に行くのが超オススメです!

2014年3月16日日曜日

マチェーテ・キルズ



まさかの続編!ということで見てきました。
近所の映画館でも上映してたけど、
朝8時半からという鬼畜上映だったので、渋谷にて。
予習で前作を見直して万全の状態にて鑑賞した訳ですが、
前作のキャラもいっぱい出てきたし、比較して見ると、
今作がいかにtoo muchなのか、よく分かりましたw
もう色々とんでも無さ過ぎて、どこから語ろうかと思うくらい。
ストーリーの整合性と映画としての
出来どうこうはどうでもよくて、この世界観に乗れる/乗れないか?
今回の過剰さは大好きな部類でした。

冒頭、いきなり次作のCMから始まるところで、もう「えーっ!」
もとがプラネットテラーとデスプルーフのグラインドハウスから
派生したのがマチェーテなんですが、ある種原点回帰した形。
この予告編がすべてを物語っているだなんて、
見終わるまで全く想像していませんでした…
前作の続きから始まり、
ジェシカ・アルバ演じる移民捜査局の捜査官と働きつつ、
彼女と恋仲になっているマチェーテ。
米軍とメキシコの麻薬カルテルの取引を摘発したところ、
ジェシカ・アルバが殺されちゃう。
んでいきなり、アメリカ大統領から直で電話かかってきて、
メキシコのミサイルによるアメリカ襲撃を食い止めてくれと
頼まれて、マチェーテはそれを引き受ける。
ミサイル探しにいったら、それが首謀者の革命家の心臓と
リンクしてて、殺さずに解除しなきゃ!ってなる。
そして、このミサイルがアメリカ製で、
巨大な陰謀に気づくのであった…
もう前半だけで情報量が多いし、
画面内でのアクションもてんこ盛り。
マチェーテの命狙ってるやつ、
なんぼほどおんねん!っていうねw
陰謀の首謀者がメル・ギブソンで、軍事会社兼宇宙開発の社長。
彼の目的は、宇宙に逃げる→地球を滅ぼす→新世界の創造
後半は彼を倒すのが主なストーリー
孤立無援かと思いきや、
前作で出てきたメキシカンネットワークが登場。
隻眼の"she"も現れ、大活躍してました。
(彼女が盲目になって繰り出す、プッシーパンチ最高)
本作は因果関係が分かりにくいものの、
出てくるキャラがあまりにも強烈過ぎて、そこ忘れちゃう.
謎の殺し屋カメレオンが特に最高やったなー
レディーガガ、アントニオ・バンデラスが同一人物という
とんでも展開は無駄にアガりました。
娼婦軍団のボスのオッパイガトリングもバカで好きでした。
本作のなにが一番良かったかって、人の殺し方ですよね。
前作に引き続き、刀のマチェーテによる
首チョンパは当然見せ場なんですが、
色んなバリエーションがあるのが本当に最高。
ヘリやボートのフィンなど回転するもので殺すのがFRESH!
宇宙武器もくだらなかった。
ロドリゲスが楽しそうに、こんなことばっかり考えてるのが
目に浮かぶよう。これも映画でこそ味わえる醍醐味。
終盤になると無茶苦茶具合はさらにエスカレート!
「あー」と思いながら、ただただ受け止めるしかないw
メルギブソンの顔が焼かれるくらいからもしや…
と思ってたら、想像どおりの終わり方して衝撃。
Machete Kills Again... In Space!が今から楽しみだなぁ。

それでも夜は明ける



アカデミーで作品賞を受賞したことで、話題の本作。
12 years a Slaveっていう原題で、町山さんが押していたので、
予告編見たときに違うやつかな〜とか思ったり。
(まぎらわしいから、もう原題ママにして欲しい…)
12年間の奴隷生活の映画なんやろうなとタイトルを見て、
ある程度の覚悟はしてけれど、
その想像を超えた超絶な映画体験でした。
黒人問題を取り上げたものだと、
最近見た「大統領の執事の涙」も同系統ですが、
あれも相当でしたが、救われてる部分が多分にありましたが、
本作は相当厳しい姿勢で攻め倒しています。
しんどかったな〜と思いましたが、
それは映画に存分に没入した証拠。素晴らしい映画でした。

ソロモン・ノーサップという黒人が主人公で、

NYで自由黒人のバイオリストとして、家族と幸せに暮らしていた。
ある日、ワシントンでのサーカスに演奏しに行った帰りに、
仲間と食事し、泥酔してしまう。
そして、目が覚めると手足に鎖がつけられ、奴隷になっている…
そこから12年間の奴隷生活の物語です。
(実話ベースで、原作が1800年代というのに驚愕)
はじめはカンバーバッジに買われて、奴隷生活がスタート。
この人は人格者で、能力のあるソロモンを重用する。
それに対して、ジェラシー全開なのが、
ポール・ダノ演じる白人大工。
何とか因縁つけて、ソロモンしばこうとするものの、
ソロモンは仕返しで、しばき返してしまう。
その結果、首を吊られて復讐されてしまいます。
このシーンのつま先立ちのギリギリさ。
そして、ソロモンが首吊られてるんだけど、
周りの人間がまるで何も無いかのごとく、
日常を生きているのがロングショットで残酷に映し出される。
あの居心地の悪さはホント辛かったな〜
この映画で初めて知ったんですが、奴隷は手形のような扱いで、
金が無くなったら、仕える主人が変わる。
そして、カンバーバッジ→ファスベンダーへと、
チェンジしてからが本当の地獄のスタート。
ファスベンダーは奴隷のことを家畜程度にしか見ていない。
ちょっとでも自分が気に入らなかったら、
容赦がなくムチ打ちし倒す。
ソロモンはその利口さが仇となり、目を付けられてしまう。
それと同じく目を付けられるのが、パッツィーという女の子。
(彼女はアカデミー助演女優賞を受賞)
この2人のいびられ方がホンマにエゲつなかった、、、
とくにムチの暴力性。あの背中の傷が語る壮絶さよ…
漫画バキでも語られてましたが、銃殺された方がマシかもと
見ている間に何度も思わされました。
ファスベンダーは綿花畑を営んでいる訳だけど、
綿の収穫キロ数で、ムチ打ちの有無が決まる。
こんな頃からノルマ制度始まってんの?と驚きました。
(いや、むしろこれがルーツなのか?)
なにしろファスベンダーが本当に狂気の沙汰!
アカデミー蛮行男優賞あれば、間違いなく彼でしょう。
ソロモン演じたチュイテル・エジオフォーの超体当たり演技も秀逸。
顔がドアップになって、こちらを見るシーンの顔面力よ!
あと、仲間の死を追悼して「Roll Jordan Roll」を
歌うシーンも、徐々に歌っていくところに胸を打たれました。
厳しい描写を立て続けに見ると、
人間って怖いし、モロい生き物やなーと痛感しました。
誰かを排他的に扱うことでしか、気持ちよくなれない思考回路。
この辺は最近問題になっているレイシズムにも繋がる話かと。
右肩下がりに状況はどんどん悪くなっていくから、
最後のカタルシスは少なめ。
前半に似たような状況が重しになっていて、
なにも解決していないことがよく分かる作り。
あとブラピがね〜本作の製作に携わってて、
この作品を世に産み出していた偉さは賞賛すべきなんですが、
あの役目はちょっとズルいと思います。
(ファスベンダーとブラピは入れ替えで良かった)
自分の手を汚さないという点で考えると、
ソロモンにムチ打ちさせたのと
本質的に変わらんやんって思ってしまいました。
いかんせん、勉強になる映画でしたし、
これきっかけに関連本読み進めようかなと思わされました。