2023年5月3日水曜日

2023年4月 第4週

420, Vol.2 by Young Yujiro

 Happy 420!! 大麻ネタを取り扱うラッパーはたくさんいるけど、その中でも燻銀なYoung Yujiro。ずっと好きなラッパーで彼とRadooが同一人物だと知って驚いたのは最近の話…そして本作はRadoo時代の周辺の人物をたくさんfeatに呼んでいる。IllnandesのPassしまくりのバースが最高な ”Cappuccino”とかYDB呼んでの”Dope”とか。あと1曲目にBay4k入れちゃうセンスも好きだし実際Bay4k今聞くと新鮮でかっこいい。

愛 by Liza

 ラップスタア誕生でTOP10入りを果たしたタイミングでのリリース。今年の参加者は自分たちがフォーカスされるタイミングでしっかりリリースを用意しているあたりが素晴らしいと思う。前作よりも音楽的な幅がさらに広がりポップスターに十分なれる、いやもう若い子にとってはスターなのかも知れない。その中でもやはりエモドリルでSeedaも参加している”愛”がめちゃくちゃアツい。この手のビートだとフレックス!みたいな定型的な歌詞が多い中、Lizaは歌詞がおもしろいので、その組み合わせが新鮮だった。

Step On The Hill by FRME

 REFUGEECAMPのFRMEのソロアルバムが全曲BACHLOGICでリリース。最近のBACHLOGICトラックは派手さを抑えていかにラップが映えるかどうかを意識しているように感じる。その期待に応えられるラッパーだけがフルプロデュースしてもらえるのかなと。FRMEはそこをバッチリ回答できていた。ラップがうまいしリリックもオモシロい。”被っててもこねーよ New Era” とか。  シンギンスタイルもラップよりで好みであった。同郷のSALUとスタイルとして似ていると思われがちだけど、今回の”Tonight”とか聞くと色が明確に違いながらハーモニーが生まれているように思えた。好きな曲はスキルバチバチな” カイジュウタチノイルトコロ”

BRINGLIFE THE MOVIE VOL.1 ~Return to Ofuna~ by bringlife

 PRKS9で知って聞いた。前のEPも聞いておりサウンドが今のシーンにない感じでオモシロくて好きだった。今回のEPも今はほとんど誰もやっていないSKIT構成。東京から戻って曲作り始めるという映画っぽいスタイル。同世代だったら共感性羞恥が発動するかもしれないけど、もう大人なので引いた目線で楽しめた。とにかくビートが2000年代を彷彿とさせるアブストラクト、エレクトロ、同時代的にはEarlとかPink Siifuと接続しているとも言えるような。アルバムが楽しみ。

[ Rorschach ] Part 1 by PENOMECO

 PENOMECOのEP。前のアルバムも相当かっこよかったけど今回のEPもビビるくらいかっこよかった。何となく歌のイメージだったけどバチバチのラップをスピットしていてカッコ良かった。ZICOとの曲がやはりフィーチャーされてるのは当然として”Margiela”, ”Bubble”でブチ上がり。特に”Margiela”はドリルの歌物で好きだった。

Seoul by Koonta

 SMTM10で知ったKoontaのEP。SMTM10以降の初めてのまとまった作品のリリースで色んなタイプの曲があって好きだった。Deepflow、SINCEのFeat陣も間違いないのだが、彼の魅力がふんだんにつまっている”Star Walker”が本当に素晴らしい。ビートの魅力を最大限に引き出す歌とラップ。いわゆる本場感(ブラックネスといえばいいか)をこれだけ発揮できるラッパーはそうそういないと思うので今後も楽しみ。

We Are The Magic by WheelUP

最近はほぼすべての音楽ジャンルにおいてホットなのは間違いなくUK!なここ数年だけども、いにしえからUKといえばウエストロンドンのブロークンブーツだよなーとこのアルバムを聞いて久しぶりに思い出した。Danny Wheeler名義でも活動しつつ、その変名がWheelUPらしい。名門TRU THOUGHTSからのリリースで内容的に最高。仕事しながらめちゃくちゃ聞いていた。ドラムが生音っぽい質感なのが808ビート聞きすぎな日々の中でアクセントになったし癒しにもなった。ベースの動きとかドリルっぽいのもあったりで、こんなところにまで波及しているのだなと勉強になった。

playing w/fire by redveil

 “learn 2 swim”が素晴らしかったredveilのEP。才能の塊なんだということがめちゃくちゃ伝わってきた。サンプリングベースのつっこんだビートの上でスピットしまくりな曲もあったり、四つ打ちっぽいビートの曲も歌い気味のフロウもいける。何よりも声質の魅力があると思っていてアルバムが楽しみ。

Calico by Ryan Beatty

 とても期待していたRyan Beattyの新作。前作の 『Dreaming of David』がかなり好きだったのだけど、今作は思いっきりフォーク、アコースティックに振ってきており、そこまで好きにはなれなかった…もう少しでもドラムがかっちりしていれば。。。でもこの手のアルバムは耳馴染みはいいので困ったら再生する感じになるので聞き込んで良さを見つけたい。

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