2021年1月25日月曜日

2021年1月 第4週

 1月18日
 全くやる気が出ない週の始まり。午前中ネット回線繋がらない人が続出して、そのフォローアップで終わる。テレワークはネットがないと何もできないのだなーと実感。
 VMC所属のTKというproducerの新譜を聞きながら仕事。ジャケットのとおりストレートな80sオマージュ。ディスコ/ブギー系のトラックが多くて最&高。めっちゃ最近のThe Weekndっぽいなーと思ってThe Weeknd「After hours」聞いたら相対化されて「After hours」のサウンドデザインの新しさに気付かされた。どうしても新譜に目がいくけど今年は旧譜もガンガン聞いていくことを目標にしているので、こういう気づきがどんどんあればいい。


 夜、naflaのこと調べてたらMKIT RAINを抜けた後のLoopyのインタビューと曲が出てきて、それがめっちゃくちゃセンシティブで泣いた。日本語字幕つきで見れたので、彼の抱えている何とも言えないムードがインタビューでも出ているし曲の歌詞とメロディの切なさがもう…っていう感じだった。naflaは大麻で捕まったことをきっかけに離脱することになったので自業自得と切って捨てるのも簡単だけど、そうではない愛がこのビデオにはあって仲間は大切なんだなと思えた。



1月19日
 普通に寝坊して30分遅れで仕事開始。テレワーク始まって初めて寝坊したので気を引き締めたい(願望)
 メルカリで買ったスケッチーという漫画が届いたので読んだ。表紙がおしゃれなので久しぶりに紙で漫画を買った。やはり漫画は紙で読むのと電子書籍は全然体験が違う。開いた紙の漫画に顔を埋めることができて没入度が高いからか。体験の話はともかく漫画自体もオモシロかった。Age ain’t nothing but a number系の漫画なんだけど題材がスケボーかつ主人公という今までない視点なのがよい。男のスケボーものとなるとスポ根ぽさ出そうだけど本作は30歳を超えて夢中になるものもなく家庭もない、ぼんやり過ぎていく日常に抗う手段がスケボーというところがオモシロい。年齢を重ねるにつけて。いい意味でも悪い意味でも年相応が求められたり、周りの求める普通に迎合しなければならない場面は増える訳だけど、それに怒るわけではなく緩やかにカウンター決めてるのが新鮮だった。まだ続いているので今後も楽しみな漫画が読めてよかった。

1月20日
 R62号の発明・鉛の卵/安部公房を読了。今回も変な小説だった。ただSFよりなので今までに比べるとかなり読みやすかった。次は西川美和監督のエッセイという超楽しみなやつを読む。
 仕事中はEpik High is here vol.1/Epik Highを聞きながら。この時代にしっかりアルバムで聞かれることを前提にした曲順に上がるし、何よりもゲストの布陣が鉄壁。メロウ、キャッチー、ドープ。全方向にかっこいい。個人的にはWoo, Nucksal, Changmoを迎えた「In Self-Diffence」が一番好き。クソドープ!下がどうなるのか楽しみ。

 
 韓国のヒップホップを毎日聞いてブチ上がることでこの退屈な日々をやり過ごしている訳だけども、日本も負けてないぞ!と思えたのはMASS-HOLEの新曲。ビデオのクオリティも超高いし日本の風神雷神ここにあり!と拳を高らかにかかげて叫びたくなる。このコンビネーション自体は珍しくないものの、やはり外部トラックメーカーを呼んできたことで新たなケミストリーが確実に生まれている。

 
1月21日
 やる気が出ない木曜日。SMTM777が楽曲バトルに突入して毎日ブチ上がっている。えげつないクオリティの曲がどんどん出てくる。ポップなメロディアスなトラップもあれば、ド直球のブーンバップまで。こんだけエンタメしまくっているので当然カウンターはあるのだろうけど、それを黙らせるだけの勢いを持てばアンチも参加したり応援したりせざるを得ないのだろう。一番シビれたのはKeem Hyoeunとnaflaのバトル。Dok2がKeem Hyoeunの曲に登場、そして「watt up nafla」とリリック中で呼びかける仕草がニク過ぎた…HIPHOPのthroneは渡さねーぞ感がめちゃくちゃ出てて最高。それに対してnaflaがfeatなしで1人で赤い悪魔として歌い上げるのも最高。総じて最高。OLNLの曲のリリックが「学生時代のいじめっ子を見返す」というトピック「いじめっ子がバイト先の漫画喫茶で1ヶ月稼ぐ金は準備してる間に稼ぐ」「君を避けるために別の高校へ進学したけど、今は君が街を歩くとき僕の曲を避けようとすべきだろう」みたいなリリックでこんなSWAG表現あるのかと感動した。曲もGIRIBOYのトラックもディスコ調で良き。などなど色々見どころてんこ盛りで超楽しい。それと並行して新譜チェックをひたすら進めているのだけど、アンダーグラウンドでもこんなレベルが高いのか?みたいな曲がHIPHOP/R&Bともにゴロゴロ出てきて飽きない。

1月22日
 新譜の日。今年は月毎に所感をまとめておきたいと思っているけど、どこまでできるかな?とりあえず日本/韓国/世界みたいな感じでプレイリスト分けして作っている。今は韓国の充実度がぶっちぎり。なんでこんなに延々と夢中になっているかの聞いてもらえれば一部でも分かると思う→🇰🇷
 Leonの新譜が想像していたとおりめちゃくちゃ良い。本人がHOOK歌うようになった曲は2曲程度だけど明らかに前回の作品よりも風通しがよくて聞きやすくなっている。いろんなトラックメーカーが参加しているのでLeonのラップのアプローチも楽しめるし聞き心地が各曲が異なることが大きな要因なのか。あとPEAVISの新譜も聞いたけど、こちらはメロディにあざとさを感じてしまって食傷気味だった。1曲だけこれは!となった曲はLAPTOPBOYBOYという韓国のトラックメイカーの曲だった。こうなってくると自分の耳が単に韓国のヒップホップが好きな耳になっているだけなのかもしれないと思う。このトラックのもう1つの聞きどころはweekdudusの声とフロウでそれは超最高。



1月23日
 引きこもりとゲームの相性が良い。スイッチのスプラトゥーン2のオンライン対戦ができるように奥さんが設定してくれたので、オンライン対戦で遊ぶ。FORTNITEの残酷さに比べるとかなりヘルシーな感じで良い。息抜きにぴったり。FORTNITEは勝ったらドーパミンめっちゃ出るけど、負けてる間は負の感情が渦巻いてしまうからアンヘルシー。
 ジャケットがかっこいいなーと思って聞いたErick the Architect の新譜。featにLoyle Carnerを迎えている曲があったので好きだろうなと思ったらEP全体としても良かった。サウンドがオーガニックなネオソウル系でリリックのトピックは人種や心の内面などコンシャスな感じなのが結局一番好きなのかもしれない。子の人がFlatbush Zombiesのメンバーというのが一番驚いた。(A$AP MOBとのBath Saltのイメージがめっちゃ強い)それはともかく韓国のヒップホップ聞き過ぎて、思わぬ副次効果として英語で割と意味が取れるようになっている。

 
 スクリーンが待っているを読了。西川美和監督の最新作にまつわる話を中心としたエッセイ。この人の飾らない真っ直ぐな文章が好きだけど今回もストレートな言葉がたくさんあって楽しく読めた。映画絶対見に行く。

1月24日
 ZORN武道館チケット買ってたけど客層的にも若い人多そうだし、このパーティー動画見てしまったことも影響して怖くて行くことをやめることにした。払い戻しないの鬼対応だなと思ったけどアーティストへの支援金と思うようにする。(ネットで続々感想出てるのはなるべく見ないようにしている。泣)
 MOMENT JOONの新曲がYoutubeにアップロード。ビートジャックものでしかもトラックがSMTM9でKhundi PandaとJUSTHISの2人が共演した曲。SMTM9の中でも指折りで好きな曲なのでめちゃくちゃ嬉しかったし、この曲で外の視点のなさがアイロニー込みで伝わるし「日本語ラップ」を揶揄するのは愉快。これ2020年の中でも屈指のヒップホップ濃度の高い曲だから他のラッパーもビートジャックして欲しい。日本のヒップホップで言えば、BADHOPのデラックス版がシーンのユニティを象徴するような内容で嬉しい。天下統一するのはYZERRか?
 

 夜にRIZIN Confession最新回を見た。今回は堀口vs朝倉。これまでさんざん当事者も含めて皆が語っている話だけど、やはりConfessionの編集は素晴らしく論点がキレイにまとまっていてオモシロかった。何回見てもすごい試合だしコーチのマイクがめちゃくちゃかっこいよかった。今日もUFCに出場していた選手のコーチについていてマクレーンを同じくカーフキックで負かしたそうで明確なタクティクスを用意してその実行に向けてひたすらトレーニングするのは1つの仕事論のようにも思えた。


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