2021年1月12日火曜日

2021年1月 第2週

1月4日
 「チ。ー地球の運動についてー」1巻読了。RSSで購読しているブログで知って読んでみたらオモシロかった。勉強系の漫画かな?と思ったけど、その要素は限りなく低い。あくまで題材が地動説/天動説というだというだけで学問および科学をどこまで信じられるのかという話。今の時代ともマッチしていてコロナウイルスは忖度しないから科学的根拠に基づいて思考する必要があるのに今の政治はそこが全く見えなくて、何をしても/しなくても人々の不安をただ煽るだけになってしまっている。人間中心の傲慢な考えではなくて、ただそこにあるものをつぶさに観察して見えてくるところから法則性を見出す。そのくらい真摯ないわゆる科学的態度の重要さに気付かされる漫画だった。今月2巻リリース予定なので楽しみに待ちたい。
 Flip Side Planet、宇多田ヒカルとBig Conspiracy/J Husを聞くなんて…最&高。「Reckless」という曲がめっちゃ好きだったことを思い出した。シンセの音がRPGぽい音というかPUNPEE「Chrono Trigger」を彷彿とさせるから。それはともかく2人の掛け合いもオモシロいしリリックの解説も興味深かった。
 今日聞いていたのはMELOHのEP。Daytona EntertainmentというThe Quiett と YUMDDA が作ったレーベルへ移籍して第一弾のEPらしい。シンギンラップというかほとんど歌。GRAYプロデュースの「IDNY」やはりクオリティ高い。メロウの極み。

 

1月5日
 仕事始め。在宅で始めることになるなんて誰が想像したでしょう。案の定、全くやる気はでない。けれど事件は家ではなく現場で起こっているのであるといった感じであっという間に1日が終わった。

1月6日
 iPhone 12 miniが到着。Bluetoothがブチブチ切れる頻度が急に高くなってしまったのとiPhoneXを3万円で買い取ってくれて実質の値段が下がるから。実際届いて触ってみるとサイズ感がかなりちょうどいい。あとカメラは相当進化していると感じた。いよいよRX100とか要らない世界なのでは…?と思ってしまった。iPhoneは中身を前の機種からそのまんま引き継ぐので新しいガジェット感がないのが毎回残念。同じであることに価値があるとは分かっているのだけど。
 Kid Fresino の新しいアルバムを聞く。英詞に振り切って響き重視でヒップホップのサウンドとしての革新性を追い求めるような作品になっていた。日本語にせよ英語にせよ散文性のあるリリックはツッコミ社会 a.k.a 勘ぐり社会とは相性がいい。前作の延長線上にあると言えると思う。この構成の中でまさかのJAGGLAをfeatに迎えた「Incidednt」が「日本語ラップ」的にはハイライト。これまでならC.O.S.Aを持ってきそうなものの、こういう斜め上の展開を見せてくれるのは最&高。前作でゆるふわギャングを迎えたように独自の価値観でヒップホップの輪を広げようとしているのかもしれない。個人的にアルバム一通り聞いて一番ぶち上がったのは「Rondo」→「No Sun toe remix」の流れ。「Rondo」は先行でMVも含めて好きだったのだけど、このtoe REMIXの出来が圧巻。原曲よりも余裕で好き。原曲のドラムがtoeの人らしいので阿吽の呼吸で仕上がったのか。そしてこの2曲の流れが今の嫌なムードを忘れさせてくれる多幸感がある。安易なエモーションではないところが素敵。インタビューがほぼ全曲解説なのでこれガイドにしながら聞き込みたい。あとmixもめっちゃ良きだった。今のUKのムードてんこ盛りかつアルバム聞いたあとに聞くとサウンドデザインの意図が伝わってきた。

 友人からdingo freestyleのリンク送られてきて、それ含めてK-HIPHOPもろもろdig。Rizing verse、D.Arkこの感じやとSMTM全然残ったのでは?くらい別人かのようなパフォーマンス。PSYのレーベルへの加入決まって自信がついたのか。Ash-BのTwerkを2人して目を逸らすウブ演技がオモシロかった。

1月7日
 昼食でいつもの街中華へ。常連と鍋を振う店主の会話から店主が満身創痍で厨房に立っていることを知る。頼むから潰れないように頑張って欲しい。タンメン食べてたらテレビで東京の感染者数が2000人超のニュース速報が流れた。こんな風に皆で数値を知るとストリートというか街にいるなーと感じる。そして夜には緊急事態宣言が発令。経済的ダメージと科学的な感染抑止の両方を提示して「政治判断としてこうします、だから協力し合いましょう」なら分かるけど全てが場当たり的で無能が極まっている。
 仕事終わりに歯医者。親知らず抜かないと虫歯を治療できないらしい。歯磨きの方法を教えられて、いつも固いブラシでゴシゴシやってたけど柔らかいブラシで優しく磨けという指示。磨き方の宗教論争ありそう。
 今日も dingo freestyleが更新されていて今回はDon Malik。彼を中心に色々ディグっていたら、Bad News Cypher vol.1 が出てきてブチ上がり!vol.2をLIL BOIがSMTM9でTake Oneと披露したわけだけど、vol.1はDon MalikとJUSTHISを加えた4人でひたすらラップしている。超イナたいトラックで比較的シンプルなループトラックゆえにそれぞれのフロウの豊かさを感じることができる。こんなにイナたいトラックなのに元曲はGiriboyという衝撃もあった。こんな感じで延々とディグれるほど韓国のヒップホップは飽きない。
 
1月8日
 大寒波で朝は1℃。こんなに寒いと仕事に精も出ない。 朝はBBC RadioのRoyle CarnerのUKアーティストのセレクションを聞く。ヒップホップ中心でダンスミュージックのUKとはまた別の像を結ぶような選曲だった。
 ふるさと納税でゲトったCOEDOビールとVERTREの福袋ビールが同時に届いて冷蔵庫がビールまみれ。しばらくビール飲みまくる毎日が始まる。
友人から教えてもらったLEGIT GOONSのアルバムをもろもろ聞いてみる。最新アルバムはかなりファンク、ロックよりなんだけど1つ前の「Junk Drunk Love」がかなり好みな感じ…実際、KOREAN HIPHOP AWARDS 2018では「今年のヒップホップアルバム賞」を受賞したらしい。(FNMNLで2018年にインタビューしていた)メロウかつレイドバックなノリが気持ちいいし4人のラッパーがキャラ立ちしているので飽きずに聞けるのもいい。韓国だとクルーというよりはソロラッパーがレーベルに所属していて、それがコレクティブのように振る舞っていることが多いのでこのようにインデペンデントなクルーは新鮮。

1月9日
 進撃の巨人の最新巻を買うために街へ出る。緊急事態宣言出てるけどそんなに人出は変わらず。で肝心の最新巻は超絶に悲しくて虚しい話になっていて日本の漫画でここまで人種/民族の話にリーチしたものは無いと思う。現在でも戦争の火種になるのは民族の違いによる争いであり時間が解決してくれない人類に永遠の課題。その答えが出ない様をこれでもかと見せつけられている感じ。対話はでは解決できないのか?伏線回収がズバズバ進んでいてるので、そのおもしろさも伴って大団円に向かっている。次巻がラストらしいので気合い入れて読みたい。というか実家にある最初の方も取り寄せたいけど単行本は嵩張るので躊躇している。Kindleで買い直すべきか。。
 Travis Scott×Playstation のダブルネームのパーカーが届いた。パーカーの素材があまりにチープで悲しいけど基盤の刺繍がイケイケなのでまぁ良しとする。最近は基本は家にいるのでパーカーしか着ていない。


 家にいてFORTNITEと読書とYouTubeみたいなクソ生活なのでSMTM8を見始めた。参加者を見てる感じは確かに9のメンツのクオリティは高かったなーという感じ。とはいえまだまだ序盤なので楽しみ。

1月10日
一歩も家を出ない日。SMTM8と読書など。Youtubeの「後で見る」が今更ながらめちゃ便利でヘビーユース。なんとなくSNSでリンク見て放置することはなくなり、とりあえず「後で見る」に入れておけば隙間時間に見れるとき気付いた。 夜はトッポギとチヂミという韓国バイブス高める晩ご飯で美味しかった。

1月11日
 スーパーに買い出しだけ行ってあとは家にいた。おしるこ作りに目覚めたので今日も仕込んだ。難しそうに思われるかもだけど3回ゆでこぼして砂糖をぶっこむだけなので簡単。腹持ちよいし温まるので在宅ワークにぴったりの食べ物だと思う。
 SMTM8を見続けているのだけど、Young Bというラッパーがめちゃくちゃかっこいい…結果を伏せたまま見ているのだけど、この人優勝するのでは?と思っている。Indigo Music所属なのも納得のグルーブ感とタイム感。ブーンバップもトラップのどっちも余裕で乗りこなしているしライブも超安定。予選でNAS IS LIKEのインストでラップしてたんだけど、今のフロウで超古典のビートをアップデートしてしまう光景を見て心底感動した。フリースタイルよりもリリックによる芸術を聞きたい。

 
 夜、今年初めてのポッドキャスト収録。初心に帰って日本語ラップの話を延々とした。広く振り返れた気がする。今の気持ちをこういう雑談でパックできるPodcastは便利だし楽しいなと改めて思った。これ聞いて備えてください。

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