2014年4月6日日曜日

レイジング・ブル



今春公開のスタローン×デニーロの
リベンジマッチの予習として見ました。
(スタローンはロッキー、デニーロはレイジング・ブル )
タクシードライバー以降、
デニーロ×スコセッシのがっぷり四つに組んだ形。
ボクシング映画なんだけど、スコセッシの型である
栄枯盛衰の物語となっておりました。
主人公はジェイクというボクサー
アホみたいに強いんだけど、
プライドが高く、強情な男がゆえに政治が下手。
ジョー・ペシ演じる弟のジョーイがプロモーターで、
2人でタッグを組み、世界戦を目指していく。
ジェイクのキャラクターがあまりにも強烈過ぎる!
もういいよ…っていうくらいの被害妄想っぷりや、
結婚してたんだけど、
14歳くらいのビッキーに入れ込んだり。
(結局2人は結婚する。)
ジョーイも負けず劣らず強烈で、
レストランで爆ギレするシーンは最高最高だと思うよ。
この2人のバディムービーとして十分に楽しめました。

ジェイクの生活は無茶苦茶なんだけど、試合に出ると強い。
試合に出まくって負け無しなんだけど、
ベルトに挑戦させてもらえない。
それは有力者の顔に泥を塗るようなことばかりしてるから。
このままじゃダメだってことで、有力者の言いなりになり、
八百長で負けるんだけど、試合後に泣くシーンが良かったなー
全編モノクロなのも特徴で、1980年の作品だから、
WETな質感といいましょうか。
白黒苦手だけど、気になりませんでした。
結果的には世界王者になるものの、
その後、凋落していく姿が描かれているのもポイント。
日本でもボクサーがTVタレントになるの流行ってますが、
この映画見て、もの悲しい気持ちになりました。
(生きていく上ではどうしようもないのは承知の上)
容赦ない世界の現実と
激しい暴力の組み合わせなので、オススメです!

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