2013年4月22日月曜日

アリス・クリードの失踪



ずーっと見ようと思いながら、見れてなくて、やっとチェック。
なんて「映画」的なサスペンスなんでしょう。最高でした。
映像にしか出せないハラハラ感。だから映画見るのはやめられない。

お話は超シンプル。
2人組の誘拐犯がお金持ちの女の子を誘拐して、身代金を要求する。
こんな話の映画は世の中に腐るほどあるわけですが
本作のなにが凄いて、舞台設定が超々ミニマル。

色んなものに、執拗なまでに何重も鍵かけてるんですけど
この映画を暗示しているといっても過言ではない!
2時間じゃくのうち、95%は室内。
人質を監禁している部屋で物語が進んでいく。男2人と女1人。
しかも、この登場人物の3人の関係性が
単純に誘拐した/されただけじゃないってのも…
見てほしいので、これ以上言いませんが。

普段あんまりサスペンス見ないんですけど
最近の潮流として派手な要素を散りばめた
too muchなものが多い印象。
そういう大きなバジェットかけた作品に対して
「こんだけでも面白い映画作れますけど?!」っていうね。
めちゃくちゃ限られている空間で、こんだけハラハラさせられるってことは
カットの割り方がうまいんだろなーとか思いました。
(どこがどう凄いとかはよくわかりません。)
誘拐自体のディテールの細かさも秀逸。準備段階から丁寧に描いていく。
そのディテールがあとで回収されていくのも爽快。

この密室芸が良過ぎたので、最後のオチのパンチが弱かったけど
とても面白い映画でした。サスペンス食傷気味なあなたへ。

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