2013年2月17日日曜日

夢の中へ



園子温監督シリーズ。
フィルモグラフィーを追いかけるのが、僕のライフワーク。
好きでした。
タイトルにもあるように、井上陽水の「夢の中へ」を
園監督が映画化したようなもの。

探しものは何ですか?
見つけにくいものですか?
カバンの中も つくえの中も
探したけれど見つからないのに

まだまだ探す気ですか?
それより僕と踊りませんか?
夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか?


主人公が微妙に売れている役者で
鳴かず飛ばずな日常を生きている様が描かれる。
夢と現在がクロスオーバーしながら、一体どっちが現実?!
というのがオモシロい。この手法は以降の作品でも使われてるんですが
この作品は「インセプション」の発想そのものなんです。夢の多層構造。
「インセプション」はその構造をふんだんに生かした映画でしたが
本作は特別生かされてる訳ではありません。
でも、FRESHでしたねー
そもそも映画って夢を見ている感覚が近いし
食い合わせよいと思います。その分、夢オチという罠もあるけど
そこで終わらせないところで、監督の力量が問われるかなーと。

自分が一体どこに向かっているか分からない。
ってことは現実社会でもあるかと思いますが
先行きの不透明さをダイレクトに感じられる作品。
そんな簡単に「探しもの」は見つからないし
夢の中に行っても見つからない。
それ必死こいて探すのが人生じゃね?!

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