2013年2月14日木曜日

ムーライズ・キングダム



予告の段階でキッチュな臭いがしまくっていたし
ウェス・アンダーソン監督の「イカとクジラ」「ダージリン急行」系
だったので、大阪行く前日にさくっと。
オモシロかった。とにかくかわいかった。
映画全体に通ずる色使いのvividさ、クレジットのフォント
どれをとってもカワイイ。
お洒落なcafeとかで垂れ流しにする映像としては最高なんじゃないすか。
そのぐらい徹底された世界観。これに加えてシュールな笑い。
本作にはブルース・ウィルスも出てて、今年のハードワークっぷりには
ただただ驚いています。しかも、ダイ・ハードで
ある種筋肉バカのレッテル貼られてますが、
彼の引き出しの多さは凄まじいなーと改めて確認した次第でございます。

舞台は1964年で、ある島での子ども同士の駆け落ちがメインストーリー
駆け落ちする男子がボーイスカウトのキャンプから。というのが
個人的にはキマした。なぜなら、私はスカウトだったからです。
ストーリー自体に特段スカウトが影響する訳じゃないけど
ツールとして使われると、なんかあの頃楽しんでいたかも?
と過去をレミニスしました。(22歳くらいまでやってたけどw)
正直、ストーリーにはほとんど起伏が無いし、
のぺーっとしているので退屈といえば退屈。
瞬間に生まれるシュールな笑いにある程度乗れないと結構キツい。
よく言えば、子どもの持っている正直な感情
悪く言えば、 視野の狭い感情が持つオモシロさを堪能できるかなと。
映画内では、子どものほうがスマートで
大人のほうが実は愚鈍で、これは現実社会でもよくあること。
子どもの正論に対して、大人が正面きって回答できなかったり。
この辺は鈴木先生にも通じる部分でした。
映画に対して、何らかのカタルシスを求めている人には
オススメできないけど、映画全体からにじみ出る何かを体感できる
カワイイ映画としてはオススメっす。
あとエンドロールがHIPHOPっぽくて良かったです。

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