2020年1月23日木曜日

2020年1月 第3週

ここ1週間新婚旅行でメキシコ&アメリカに行っていた。
メキシコはカンクンのリゾートで、
ひたすら食って酒飲んで寝て、
プール入って本読んでの無限ループ。
これが極楽か〜という生活を送った。
一方、アメリカではディズニーワールドを
タイトな日程でぶっかまして完全廃人モード。
何とか今日から社会にバッカゲンしました。
定期的に長い期間休みとって出かけたいところです。
旅の道中で接したものを紹介します。

映画
飛行機で映画見るのそんなに好きではないので、
軽めにゾンビランド:ダブルタップを見た。
最初の10分、Youtubeで見れる。太っ腹。



支離滅裂で適当であればあるほど魅力が増していく。
一番アガったのは
ソーシャルネットワークのジェシー・アイゼンバーグ
シリコンバレーのトーマス・ミドルディッチが対面したこと。
新旧テック映画とドラマの共演。
ギーク同士の共鳴の描き方も最高。
銃社会の在り方という真面目な問いも
終盤に用意されているのだけど、
結局ぶっ放して全部おじゃんにしちゃうあたりも、
普通の映画なら大幅にテン下げすると思うけど、
そもそもこの映画に高尚なことを期待すること自体、
お門違いなんですね、と変に納得した。


移動中およびプールサイドでグイグイ読めた。
今年冒頭から良き読書体験連発で嬉しみ。


最高の任務
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詳しくはブクログをご参考くださいませ。

音楽
新譜、色々リリース始まっていて
なかでも旅行中繰り返し聞いたのは
Circles/Mac Miller、RYC/Muramasaだった。
2枚とも旅情を誘うというか、
飛行機での移動中やホテルで聞くと
人生は有限で楽しまねばならぬ。そんな気持ちになった。



亡くなってからの初めてのリリース。
アウトテイク系ではなく亡くなる前まで
制作していたアルバムをMacの家族からの依頼で、
Swimmingで共作していたJohn Brionが作品として完成させた。
John Brionは映画のサントラ作家として有名で、
近年でいえばLady Birdのサントラも彼の仕事。
前作のSwimmingのメロウな流れをさらに加速させていて、
むちゃくちゃ好きなアルバムだった。
一ラッパーからミュージシャンになっていくところで
亡くなってしまったことが悔やまれる。
もともと1作目はrap+song、2作目はsong、3作目はrap
という三部作を予定していたらしく今回はまさにsongだった。
Macが自分で作っていた曲がいくつかあり、
その中のI Can Seeのコーラスが
Ariana Grandeかも?というサプライズもあった。
歌詞も死ぬことが分かっていたのかというくらいに、
エモーショナルでかっこいい。
NY TimesのJohn Brionへのインタビュー
上記の内容を説明していたし、
Apple MusicではZane Loweが詳しくヒアリングした内容が、
Webに公開されていた→リンク Youtubeでもその様子は見れる。
終始、彼がこみ上げるものを抑えているように見えて、
それでまた悲しい気持ちになった。





これは完全にエモだった。
23歳の若者がこんな音楽を作っていることに驚くし、
ノスタルジーから見えるその先、
というテーマはフレッシュに思う。
なぜならノスタルジーは悪とされがちなので。
インタビューでのこれらの発言がクリティカル。

“So the wider message of the album [is] 
that nostalgia is a good way of learning from the past, 
and using it to find some sort of joy in this quite difficult territory 
that we’re in now, socially, politically and whatever else.”

“I wanted to write an album about nostalgia,
and noticing that people my age are very heavily reliant on 
throwback things,” he explains. 
“#tbt, ‘you’re not a nineties kid you don’t remember this’, 
every film now is a reboot…we’re caught in this weird era where,
 because of what’s happened with digital integration, 
nothing is over anymore. It just gets recycled, 
and exists in some cloud server forever. 
I think it’s given us a real sense of cultural and shared nostalgia, 
and I wanted to explore that.”

ギターを大きくフィチャーしていて、
それがノスタルジーのキーだとも言っていた。
これでFeatに過去の人を呼んできたらイケてないけど、
Clairo, Georgia, slowthaiといった新しいタレントを
ゲストに迎えているところがかっこいいところ。
また本人がボーカルで歌っている曲も多く、
誰かに歌ってもらうのではなく
自分の声で伝えたいという気持ちの表れだろう。
今回のアルバムの曲をライブでやるために
バンドを組んでいるらしく生で見たい。
そこで若者たちが飛び跳ねているところも見たい。

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