2020年1月12日日曜日

2020年1月 第2週

仕事始まって早々に胃腸炎に罹患してしまい、
自分の不甲斐なさにうんざりしつつ、
本をたくさん読めてよかった。(サボりすぎ…)
世の中は大変物騒なことになっており、
すわ、戦争か!という空気が漂っていたものの、
今はだいぶ落ち着いて良かったなと素直に思う。
こういうときに何か言うのか、言わないのか、
という内容をSNSで散見した。
FBでの情報操作を筆頭に悪い方向での
echo chamberがメディアで取り上げられがちだけど、
良い方向でのecho chamberもあるのでは?と思っている。
ポピュリズムとこの辺の現象を絡めて、
丁寧に解説している本を読みたいですね。
今週はたまたまworking classがテーマのものに多く接していた。

映画
「わたしは、ダニエル・ブレイク」をNETFLIXで見た。



社会福祉のあり方をめちゃくちゃシビアに描いた映画で、
見ていて心が何度も苦しくなった。
初めてのケン・ローチ監督作品。
ずっと曇天のイギリス、ニューカッスルを舞台に
役所に振り回される恒例の老人の話で
それがオモシロくなっているのは監督の手腕なんだろうな。
自己責任論の台頭は日本に限らず、
資本主義国家ではどこでも顕在化しているのだなと知れた。
働かざる者食うべからず。という言葉の響きはいいが、
それが上手くいかなくてがんじがらめになるのは
誰のせいなんだ?国がある意味とは?
良くないことが色々と発生するけれど、
誰も悪くないのが切ない。
人間が自分たちで構築したシステムで、
自ら首を絞めている様を見ているようだった。
残酷な社会の中でも各人のギリギリの良心が
垣間見えるシーンが用意されていて、
それで多少は救われた。
逆にその臨界点ギリギリを超えてしまう、
フードバンクでの2人の子供の母親であるケイティの振る舞いは、
これまで見た映画でもトップクラスにしんどかった。
それぞれの得意なところを生かして、
ラストなんとか辿り着く直前に…世の中は残酷。
これはフィクションかもしれないけれど、
今起こっていることだという主張を強く感じた。


秋葉原事件 加藤智大の軌跡 (朝日文庫)
中島岳志
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病で床に伏せていたので結構読んだ。
どれもめちゃくちゃオモシロかった。
詳細はブクログ参照。

音楽
The Circus/Mick Jenkinsが今週の1枚。



派手じゃないけど渋くてかっこいい。
先行シングル CarefreeはBlackmilkがプロデュース。
MVもリリースされていて、そこからも分かるように
アフリカンアメリカンが警察からの当たりが強くて、
生きにくいことをシニカルにラップしている。

If you living carefree then you probably don't look like us

EARTHGANGをfeatに迎えたThe Lightも好き。
作家性強いラッパーだと思うけど、
EPでサクッとしているのも時代なのか。
で、あとはシングル。
Life is good/Future Feat. Drake
何回目かのコンビネーション。
MVで2人がいろんな仕事に従事しているのオモシロい。
全カット、ミームになりそうな勢い。
最近よくあるトラック違うパターンのやつで、
個人的にはDrakeの方が好きだった。



Underdog/Alicia Keys
Ed Sheeran周りがProduceしている、
次のアルバムからの先行カットとのこと。
タイトルどおりこれもworkers classから
rise upしようぜという曲。
Aliciaはエモい曲を歌うと本当に映える。



あとMac Millerのアルバム「Circle」が
来週リリースされるにあたり、
先行シングルで出たGood Newsも良かった。



リリックを読んでいると亡くなったことが悲しくなる。

I'll finally discover 
That there's a whole lot more for me waitin'

Swimmingと対を為すらしいCircle、超楽しみ。

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