2018年5月1日火曜日

2018年4月 第4週

4月23日
午前休みでゆったり起床。
日記書きながら「Sofa King Friday」を聞く。
PUNPEEのコーチェラ旅行記の話で、
そんな感じなんだーと興味深く聞いた。
Youtubeで生中継されるようになってから
存在を知って見るようになったけど、
今年は全然フォローできてない。
ビヨンセのとかググれば見れるんだろうけど、
それさえ面倒で何もしていない。
そのままReplicant FMを聞く。



他人がどうやって仕事しているのか聞くのオモシロい。
空いている時間に会議をガンガン入れてくる文化、
今の会社で初めて体感したけど確かに面倒。
議題の話終わってんのにダラダラ話されると、
そんな暇ちゃうから!と言って席立ちたくなる。
死ぬ前に食べたいものの話もオモシロくて、
自分だったら何かなと思ったけど、
パッと出てこないからコンビニのおにぎりを
病院に持ってこられても文句言えない(本編参照)
ダラダラしてたら注文してた Photay「Two EP」が届く。

Two EPs
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Photay
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早速取り込んで、iCloud同期なので
ソッコーでiPhoneに連携される。未来!
もともと2枚のEPがiTunesでリリースされてるんだけど、
日本ではその2枚をまとめてCD化してる模様。
タイミングを見計らったような「Monday」という曲があって、
その歌詞がめっちゃ好きだった。

I just woke up and it feels like another day
The Monday that never ends

PVも最高最高!


作り置きのカオマンガイ食べて出社。
いろいろと溜まっていたので処理したり、
右から左へ受け流して終了。
帰宅後、丁寧に自炊。
豚肉の生姜焼き、ワカメの酢の物、大根の味噌汁、
豆腐とトマトとパクチーのサラダ。
1人暮らしだと食事がともすると餌化するので、
きっちり自炊して精神を整えることは重要と思っている。

4月24日
今日は普通に朝出社。
電車が振替輸送していたため久々の満員電車。
SuicaなりPASMOなりで
乗車データしこたま集まってるんだから、
どういう風に電車の時間を設定すれば混雑が解消されるか、
一刻も早く解明して欲しい。
もうほとんど手持ちの仕事はないので引き継ぐ。
午後休みなのでdisk union渋谷店で
黒衣「Over Night」を購入。
レゲエノリの「Magic Hour」が好き。
ユナイテッドとしまえんで「レディプレイヤー1」を
IMAX3Dで鑑賞。むちゃくちゃオモシロかった!!



カルチャーへの愛に溢れていて、
すべてのギークに光を!な内容はアガらざるを得ない。
IMAX3Dで見たことは本当に大正解で、
2Dで見て比較したわけじゃないけど、
映画への没入度がまったく違うと思う。
お話の内容としては良質なRPGをプレイしている体感に近い。
それを世界の巨匠スピルバーグが手がけて、
アクションが抜群の味付けになっており、
なおかつ宣伝されているとおり、
様々なキャラクターが横断して登場する。
こんなもんオモロいに決まってるやろがい!
という仕上がりになっていた。
(しかも音楽は70〜80's中心!)
おじさん心をくすぐってくすぐってくすぐり倒すんだけど、
それを最先端テクノロジーのVRと融合させているため、
どの世代も楽しめるエンターティメントになっていた。
VR世界と現実世界のクロスオーバーのさせ方も巧みで、
初めはVR世界でのあれやこれやが展開するんだけど、
徐々に現実世界にも混沌が訪れて、
両方が加速しまくってあのエンディングなんだから
本当にたまんないよなと思った。
分かっていたけど結局はリアル。
1つ1つ言い出すとキリないのだけど、
はじめの見せ場となるVR内でのカーレースでまず驚いた。
VR内のカーレースとなれば音楽の醍醐味だと思うのだけど、
ここをノーBGMで見せてくる。
それによってVRの世界のリアリティが
グーンと上がって物語に没入しやすくなっていた。
あと敵役が提案するVR世界のビジネス化、
たとえば広告だったりランク制だったりについて、
それを否定してゲームのオモシロさを肯定する。
課金はしておいたほうがいいという論法になっているけど。
あと今回は若者の物語ということもあり、
抜擢が多いところも好きな部分。
(個人的に特にアガったのは、
マスター・オブ・ゼロのレナ・ウェイス、
ぼくとアールと彼女のさよならのオリビア・クック)
皆がVRつけて仮想世界で生きる時代が
来た時に改めて評価されるときがくるのかも。
とにかくIMAXで見るべし。

4月25日
朝起きてフリースタイルダンジョンを見る。
Lick-Gが登場。快進撃という勝ちっぷり。
ここでアガれない自分はもう飽きてしまっているのだろうか。
近所のソフトバンクショップで回線の移転手続き。
平日なので一番の客だった。
あんまりお店の人に感じ悪くしたりしないタイプだけど、
こっちが何も知らないと思って、
かもってやろうという魂胆が見え見えで、
本当にブチ切れそうになった。
テメエのところが切り替えて欲しいサービスは
すぐに情報出して来るくせに、
自分たちの儲けが少ない手続きについては、
めちゃくちゃ時間かかるって客のことなめてんの?
と思わざるを得なかった。
しかも、その間に「今のあなたの携帯プランを
勝手に見直してみたんですけど、
古い機種なのでこんなプランどうですか?」
って火に油そそいでくるなーと。
結局移転の手続きの日程が確定するまで、
1時間近くかかった。Go to hell !!
契約更新のタイミングで全部解約することを胸に誓った。
NETFLIXで「ジェーン」鑑賞。



ウォーリアー」「ザ・コンサルタント」の
ギャビン・オコナー監督が作った西部劇。
やっぱドラマの作り方がめちゃうまくて、
ハラハラさせられっぱなしでオモシロかった。
前半は背景の説明で主人公たちが
いかに崖っぷちに立たされているか、
それを丁寧に説明していき、
劇中で始めて放たれる銃声の音が開戦の合図。
このマグナムの音の大きさがハンパないし、
容赦無く側頭部をぶっ飛ばすところが最高。
主人公たちは3人で十数名のガンマンによる襲撃を、
K.U.F.Uを施して迎え撃つ。
西部劇といえば白昼の決闘というイメージを
勝手に持っているのだけど本作は夜に襲撃が行われていた。
ゆえにトラップで仕掛けた炎が際立つ。
銃撃ももちろん迫力満点。
アウトローの採石場のシーンを思い出したりした。
強い女性の生き方という観点でも今っぽいし、
キーラ・ナイトレイの凛とした姿勢に惹かれた。


4月26日
駅で電車を待っていると女子高校生がいた。
東京でよく見るタイプの女子高生で、
ショートボブのミニスカート。
はじめ1人だった彼女は電車を待っていたところ、
突然彼女は男子高校生に抱きついた。
よく見るカップルのいちゃつきかと思ったのも束の間、
彼はまったく彼女に見向きしない。
まるで意思を持った巨木のように。
彼女はそんな彼を気にも止めずにこちらを見つめている。
電車に乗っているとき本を読んでいるのだけど、
背が高いこともあって、
ふと人の携帯電話の画面が目に入ることがある。
今日見たのは雑誌GQの表紙を飾った
浅田姉妹のニュースを見るサラリーマン。
浅田舞を親指と中指で拡大し凝視している。
さらにYahoo!コメント欄をそのまま素早くチェックする。
こんな風に日常で流れていく風景はいくらでも存在するが、
すべては記憶の中から流れ去っていく。
会社に着いてささっとメールチェックして打合せで外出。
ここ最近は天気が悪かったけど今日は汗ばむくらいの陽気。
打ち合わせが終わってそのまま直帰予定だったけど、
天気良いしそのままステイして赤レンガ倉庫を眺めながら
ストリートアルコール。ビールが最高にウマい。
外でビール飲みながら海を眺めていたら、
色んなことがどうでもよくなった。
飲み足りなくなり日本大通りのいい感じのダイナーで
バドワイザーをドラフトで飲む with ポテトフライ。自由だ。
いい感じに酩酊したので渋谷に寝ながら戻って、
そのまま飲み会へ突入。
酔っ払った帰りやっぱり旅行行こうと決意して、
友人に連絡して諸々相談。
酔った勢いでそのまま飛行機予約したけど、
先が見えず不安な気持ちで就寝。

4月27日
起きてから改めて真剣に日程を考えて、
旅行の日程を決めた。
基本出不精なので1人でどっか行くことないのだけど、
今回は道中は完全1人なのでどうなるのか。。修行!
家で色々見てたら郵便配達がきて、
なんだっけと思って出たら、
Frank Ocean「Endless」のバイナルがついに到着!
1曲目に針落として「At Your Best」が流れて感動。
送料含めて結構値段したけど良い買い物だった。
午後、打ち合わせへ。
これで取引先との打ち合わせも最後で
やっと解放される感がじわじわと。
一旦家に帰ってご飯食べてから
久々のシネマロサで「心と体と」鑑賞。



ハンガリー映画でベルリン映画祭で
金熊賞を取った作品ということを知って見た。
シュールここに極まれりな作品で、
とても静謐な世界観。
ただ静謐な一方でアヴァンギャルドさを兼ね備えていて、
夢見うつつな世界と現実とのギャップが
なかなか見ない類の映画だと思う。
コミュニケーションが苦手なんだけど、
自分や他人の一挙手一頭足を記憶する女性と、
その会社の腕が不自由な男性の関係を描いていく。
見所となるのは2人が見る夢の話で、
鹿が登場するのだけど、
この鹿が演技しているというのが驚愕。
CGのクオリティ相当高くて始めは全然気づかなかった。
このCGの活用方法はこれから広まりそう。
2人の男女は現実社会でお互いを受け入れることは
なかなか難しいのだけど、
同じ夢をシェアしていることで、
徐々に現実社会へと関係が広がっていく。
牛の解体工場が舞台ということもあり、
ショッキングな場面が多いんだけど、
そのプリミティブな生死の場面が物語を厚くしている。
とても静かな映画の世界から池袋の街に出ると、
たくさんの学生がわちゃわちゃしていた。
耳元は小袋成彬「分離派の夏」



Frank Oceanのモノマネじゃんと安易に切り捨てちゃう、
訳知り顔している人もいるかもだけど、
そんな簡単に切り捨てられないぐらい、
マチュアな音楽だと思う。
イヤホンで1人で聞くことを想定している気がする。
Skitを含めたすべての楽曲が孤独に寄り添ってくれる。
いきなりイントロで川端康成の話を
ぶっこんでくるところとか、かっこいいなーと思うし、
歌詞自体も文学性、リリシズムが溢れていて、
これは長い付き合いになるアルバム。
2LPでリリースされるのを待っている。
異様に疲れていたので帰って即寝。

4月28日
朝起きて「宮本から君へ」第4話。
土曜日の朝の楽しみであり1週間の活力となっている、
最高のドラマで毎週楽しみにしている。
今週も最高かよ!な仕上がりで満足。
天国→地獄へ。好きな気持ちとそれを裏切られる絶望。
逃げていいときと逃げてはダメなとき。
最後の受付のシーンがとくに好きだった。
来週は松山ケンイチ出てきて、
また別の展開になりそうで楽しみ。
ランチで隣駅のピザ屋へ。
いつまにか食べログの百名店になっていた。
味はもちろん美味しいし店員さんの感じも好き。
ベタベタするでもなく、
かといって行き届いていない訳でもない絶妙な距離感。
こういう人が仕事できる人なんだなと思う。
家で「Endless」の流し込みしながら、
suchmosのライブ配信をながらで見る。
もうパシフィコ横浜でライブやるクラスになっているかー
と思っていたら次は横浜アリーナ。
Jな音楽をgood musicで駆逐して欲しい。

4月29日
天気が良いので近くの公園でビール飲みながらChill。
家族連れで賑わっていた。
横で同じ犬種の犬ばかり連れている集団がいて、
オフ会なのかなーと思って見ていたけど、
mixiのコミュニティなのかもしれない。(死語)
家に帰っても何もやる気が起きず、
つまみ的なものを作りビールを飲みながら、
ダラダラしていた。
夜、TVでMIのゴーストプロトコルを放送していたので、
それを横目で見ながら横田創「(世界の記録)」読了。

(世界記録)
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横田 創
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すでに絶版していて図書館で借りて読んだんだけど、
サンプリングと括弧を使った先進的な表現で、
2000年とは思えないアバンギャルドさ。
筆者自身と有原悦子という2人の人物が
エッセイと戯曲を寄せているという構成。
この日記でも括弧を使って書いたりしているけど、
この小説では括弧内が異常に長くて、
新たな登場人物が出ると、その人について
括弧内で延々と説明するし、さらに括弧内括弧も発生し、
これはどこから始まった括弧なのか?とくらくらする。
横田創名義では労働について3編書いているんだけど、
その第1編は新技術台頭による労働市場の変化を描いていて、
今の時代にこそ読まれるべき内容だった。
有原悦子の方は翻訳という仕事から、
翻訳=他者を理解するというレンジまで飛躍しており、
その飛躍に短歌(俳句?)を織り交ぜているところが
かっこよかった。(横田創側も然り)
「裸のカフェ」も読みたいけど絶版なので、
図書館で探してみるしかない。

4月30日
近所のパン屋で買ったパンを朝食で食べる。
ベーグルが有名な店で、
このパンもあと何回食べれることか。
だらだらYoutubeサーフィンしたのち、
参宮橋までぶらり散歩。
美味しいジェラートといい感じのレストランで
コーヒー飲んでまったり。GWっぽい。
家に帰って韓国冷麺を久々に作って食べたけど、
こんなに美味しかったのかと思う。
(近所のスーパーで南北会談に合わせて売っていた)
最近のNETFLIXは「Wild Wild Country」



1980年代のアメリカが舞台で、
ある新興宗教がオレゴン州の超田舎に
突如巨大コミューンを形成し住み着いた
という話を題材にしたドキュメンタリー。
オウム真理教を思い出さずにはいられない内容。
当然、新興宗教の話なので無類にオモシロい。
国側のコントロールしたい願望と、
その想定を上回る宗教団体の狡猾さのせめぎ合い。
自由の国ゆえの弊害があって、
これはこれで難しいなと思うし、
国に敵対視されると平気で権利が侵害されるのは
どこの国でも同じなんだろうな。
オウムについては森達也の傑作
「A」「A2」を見て欲しい。
Youtubeプレイリストを再生しながら、
「大阪的 (コーヒーと一冊)」読了。

大阪的 (コーヒーと一冊)
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江弘毅 津村記久子
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大阪に住みながら大阪のどこがイケていないのか?
というのを津村さんの視点から考えながら、
江弘毅と対談している1冊。
東京への憧れが強すぎることを、
長女のことを気にしすぎている次女
という例えをしていてなるほど!と思った。
一地方都市という認識を持つことができずに、
すべてが中途半端になっているという見立てが
確かになーという感じを受けた。
(とくにここ近年の梅田の様変わりっぷりと、
あの場所から放たれるそこはかとない東京感)
また江弘毅のエッセイも至極で、
以下の会話の高度さを取り上げていた。

友人A /
おめでとう。めっちゃきれいやったでー。
新譜B /
ありがとう。そんなん言うてもらえてうれしいわぁ。
先週整形しといてよかったわぁ。
友人A /
ほんまに美人花嫁やったでぇ。
整形間に合ってよかったなあ。

大阪の人からすれば何てこない、
なんならちょっとベタとさえ思ってしまうくだりだけど、
このボケの応酬は他の県民には難しいらしい。
インサイダーによる客観的で比較的過激な視点は、
疑義を抱きたくなる大阪の人も多いだろうけど、
そこは津村さんの視点のオモシロさが勝っちゃうと思う。
GWは帰らないけど次に帰るとき、
このフィルターで大阪を見てみたい。

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