2017年4月14日金曜日

山口組三代目



名画座は基本的に二本立てなので、
実録・私設銀座警察とセットで見ました。
実在した山口三代目の田岡一雄の自伝映画です。
高倉健、菅原文太なき時代を生きる我々にとって、
2人が徒弟を組んで仲良くしているだけで、
それは見る価値があるってもんよ!
暴力団の締め付けが厳しくなる今では考えにくいですが、
昭和には任侠がいたのだなぁ
と見終わった後、Section.80のギリ昭和世代としては、
遠い目をしてしまいました。
タイトルからして物騒な映画を想像していましたが、
ポップな部分は極めてポップで、
1人の青年の成長物語としてオモシロかったです。
田岡一雄が組長になる前までの話なので、
三代目になってからのことは描かれていません。
ヤクザということを忘れそうなくらい、
純朴で真面目な青年という描き方をしているので、
ヤクザ映画が苦手という人も楽しめると思います。
劇場で一番笑い声が出たのは、
ソープで田岡が童貞を捨てるシーン。
最高の間と口笛の最高のかすれ具合!
中盤からは田岡が出世して、
三下を引き連れクルーとして活動していくんですが、
金はないけど友がいる生活はとても楽しそうでした。
一方で田岡は仁義にとても厳しく親分が絶対であり、
それを裏切る人間は生きる価値無し!ぐらいの勢い。
終盤のギリギリまで、この姿勢が功を奏するのですが、
ラストで哀しい結末を迎えてしまう。。
なんとかならんのかい!と思ってしまいました。
シネマヴェーラでの特集は21日までで、
最後に北陸代理戦争だけは見たい…

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