2015年11月14日土曜日

ヴィジット



シャマラン監督最新作ということで見てきました。

本当はもっと早く見たかったんですが、
風邪をこじらせたのと、ついにhuluを導入したために
ブレイキングバッド中毒になり家に引き込もり状態でした…
前作はウィル・スミスの親子映画である、
アフター・アースだった訳ですが、
それがすべりまくりだったので心配してました。
しかし、そんな心配をすべて消し去る快作でした!
ホラー×POVなんていう、
やり尽くされた展開かと思いきや、
その斜め上をいく作品で怖いところもあるし、
思わず笑っちゃうところもあるし、
娯楽作品として素晴らしい完成度の作品だと思います。
お話としては、2人の姉弟が母親から離れ、
祖父母のものとvisitするというシンプルなもので、
この祖父母が…というお話。
ネタバレ全開で書くので、
これから見る人はそっとウィンドウを閉じてください。
冒頭、母のインタビューから始まり、
どういうことやと思ったら姉がカメラで、
祖父母訪問の旅を映画にするという設定のPOV手法。
ブレアウィッチに始まり、
近年だとパラノーマル・アクティビティなど、
ホラーとの相性が高い手法ですが、
やり尽くされた印象が強く、始まったときは
おいおい大丈夫かよ。。。と心配になりました。
このタイプだと前半〜中盤に変なことが起きて、
後半からラストにドーン!
と大きな事態が起こる構成が多いと思います。
しかし、本作では祖母が夜中にゲロ吐きながら
家を徘徊するというショッキングな展開が
いきなりエンジン全開で始まるのが最高過ぎる!
祖母の狂い方が常規を逸していて、
祖父から痴呆の一種だから…と説明され
姉弟は納得するし、彼らは映画を作っているので、
より刺激的な存在を求めている訳で。
深夜の激しい徘徊、床下でのかくれんぼ、
挙げたらキリがないおかしな言動を
姉弟と共に観客は目撃していく作りは
POV効果でライド性抜群。
狂っているのは祖母だけかと思いきや、
祖父もちょっとおかしくて、
ウンコ漏らしのおむつを納屋に隠してたり、
仮装パーティー行かなあかんねんとか。
この狂った2人がお互いを「ボケてるから…」
と補完するのが怖さを更に増長させていく。
姉弟はドキュメンタリーを完成させようと、
トライを繰り返していくんですが、
事態はエスカレートしていき、
ある出来事でボケの臨界点を超越することが起こります。
ここのシーンはモロにパラノーマル意識しつつ、
完全にメタ視点な展開で、
倫理観の話や一回カメラ持ってからの、
何なら一番クライマックスになってもおかしくない場面を
あっさりカットしてしまうあたりに、
フレッシュさを感じたし、
終盤に起こることの方が100倍おぞましい。
幽霊なんかより狂った人間の方がよっぽど怖いよ!
個人的に一番イヤだったのはオーブン掃除のくだり。
蓋締めて取手を拭いたときに、ヤラれてしまうのか!
と肝を冷やしまくりでした。
あとオモシロかったのは姉が祖母に
インタビューするシーンで、
母のことを直接聞くと答えないけど、
物語を挟むと話せるという点は興味深かったですね。
終盤は地獄が待ち受けている訳ですが、
オムツの使い方は想定外でした…
エンドロールのフリースタイルラップも可愛かったな〜
見所だらけの映画ですし、
ライド感が大切なので映画館で!

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