2015年11月26日木曜日

世界と今を考える1


現状、日本最高峰の映画監督である、
是枝監督の対談をまとめた本で、
是枝さんとゆかりのある俳優や、
脚本家、海外の監督と語っていて、
めちゃくちゃオモシロかったです。
以前にエッセイも読んだのですが、
世界を捉えるビビットかつ繊細な視点が
とても印象的だったんですが、
本作はその視点が映画作りの際に
どのように意識され、活かされているのかが
他者と語る中で明かされていきます。
海外の監督の話が興味深くて、
彼らの是枝監督に対するリスペクトの高さに驚きました。
スパイク・リーやミシェル・ゴンドリーが
ワンダフルライフの素晴らしさを嬉々と語っているんですが、
監督のフィルモグラフィーの中であれば、
日本ではそこまで有名ではない作品ですよね。
改めて見直して、彼らの感想を読むと
なるほど!と思うことも多く勉強になりました。
どこか遠くの分かりやすい話ではなく、
身の回りの生活を丹念に観察することが
是枝監督の映画を源であることもよく分かります。
次の作品は団地が舞台らしいので、
そちらも今から楽しみでございます。

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