2014年11月26日水曜日

ザ・レイド GOKUDO



ザ・レイドの続編ということで見てきました。
前作はストーリーがやや難があったものの、
アクションが本当に凄まじくて、
それだけで惚れ惚れしたものです。
本作は格闘アクションがbrush upされ、
物語の舞台が、前作のような閉塞された空間ではなく、
屋外にも出るし、移動も多いしで、
映画としての見た目はかなり豪華。
ポイントポイントでは見所が多いと思います。
一方でストーリーについては、
行動原理はある程度明確になったものの、
前作と同様ちょっとなぁ…って感じ。
いわゆる二重スパイもの+ヤクザものなんですが、
それらの面白みはほとんど無かったです。
(全裸確認シーンくらいかな。。。)
あとガンアクションが相当減ってしまっているのも、
残念だなーと思いました。
主人公は前作と同じ警察官で、
汚職警察官を無くそうと努力している中で、
潜入捜査を行うことになり、
インドネシアのマフィアに仲間入りするものの…という話。
冒頭、超引きのロングショットで画面の左隅に、
ゴニョゴニョしてるのが見えて、
そこから現場のショットに切り替わり、
話が矢継ぎ早に展開されてからの〜銃でドン!
タイトルばーん!面白い臭いがプンプンしてる。
前半はかなりテンポが早いのに加えて、
時間軸、場面が結構シャッフルしていくので、
物語の全体像を掴むのに苦労しました。
ただ、何が起こってるか分からないことが、
不穏な怖いことに巻き込まれているという、
観客側にライド性を生み出す効果があります。
見ている間に決定的な最初のアクション、
トイレでの乱取りシーンがあれよあれよと始まる。
この物語の火蓋を切る決定的な場面で、
スロモーションを用いた効果的な抑制から、
鬼狭い場所でのとんでもないアクションが始まった時、
その興奮は増幅されまくりでした。
本当にどうやって撮ってるんだろうと何度も感じました。
最初のミッションは刑務所に潜入し、
マフィアの息子と仲良くなること。
ここでのアクションが一番好きで、
受刑者たちが泥の中での殺し合い!
屈強な男たちが刑務官も受刑者も関係なく、
キャッキャといちゃついて殺し合うのだから最高。
ここもトイレと同じでスローモーション使ってのフリがあり、
ベタな手法かもしれないけれど、アガらざるを得ない。
そこからの格闘アクションの速度がエゲツないので、
ギャップが素晴らしいなぁと思います。
なかなか汚職警官の決定的証拠を掴めず、
マフィア間での抗争が水面下で激化していきます。
インドネシアの地元マフィアの敵対組織が、
日本のヤクザであるゴトウ組。
組長が遠藤憲一、若頭が松田龍平、北村一輝といった布陣。
顔面力が高い人ばかりなので、画面上の説得力はあるんですが、
あんまり効果的な使い方でもなかったかな…
一方でマフィアの息子をたぶらかす第3勢力のマフィアは、
皆がキャラ立ちしていて素晴らしかったですね〜
かまきり二刀流使いや、ボール&バット使い、
ハンマー使いの盲目・全聾女子などなど
それぞれの見せ場がきっちり用意されてるし、
どれもが楽しかったです。(野球のボールはマジ危険)
カーアクションもあって、その迫力は凄まじい。
カーアクション+カー内アクションという、
FRESHな演出も好きでした。
ラストは前作と似てて、死亡遊戯スタイルで全員ぶっ殺す!
ある種の無双モードなので、
ちょっとどうなのかなーと思いましたが、
スカッとするので無問題かと思います。
オチのあの演出はどういった意図なのか分からなかったですが、
変に落とし込むよりかはマシだったかなと思います。
映画館で圧倒的なアクションシーンを是非浴びてほしいです。

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