2014年11月16日日曜日

ザ・ゲスト



アダム・ウィンガード監督最新作。
前作のサプライズが個人的にスマッシュヒットだったので、
最新作も見ておこうということで見ました。
終盤の設定の無理くり具合は少し残念でしたが、
全体的に見ればオモシロかったと思います。
少しバカバカしい設定もタイトルの出し方とかを踏まえると、
メタ視点でのジャンク感の演出なのかなーと。
本作も「ナメてた相手が実は殺し屋でした」シリーズに
分類されるような内容で、一体今年は何本見たのか…
冒頭、主人公のデビッドが荒野を走るシーンから始まり、
いきなりチャチなタイトルどーん!と出て、

あぁ嫌いじゃないよ、この感じ!と思いつつスタート。
彼が訪れるのは4人家族のところで、長男が戦死しているんですが、
その長男とデビッドは友人関係で、弔問として訪れます。
彼は長男から家族のことを頼むといわれ、
それを実行しにきた義理堅い男。
しかも、言葉使いは丁寧で、筋骨隆々、顔は男前という、
非の打ち所がないナイスガイ。
はじめは1泊だけのつもりが、彼のことを家族は歓迎し、
何日か泊ることになり、家族を救おうとして…という話。
家族はそれぞれ悩みを抱えていて、
それを聞いたデビッドは長男の遺言に従い、
自分の力を行使し、その悩みを1つ1つクリアにしていく。
次男は学校でいじめの被害にあっているんだけど、
気が小さく反撃できない。
手始めにデビッドがそいつらを血祭りにあげるところから、
彼がただ者ではないことが判明します。
このシーンが「ナメてた〜」映画として、
模範解答のような展開で最高でした。
学生相手なのに一切容赦ないところが笑えました。
お父さんは部長が入社4年目のやつになって、
途方に暮れてたんですが、さっくりそれも殺しちゃう。
娘は特に悩んでいる訳ではないけれど、
彼氏がドラッグディーラー
デビッド判断で「これはあかん!」となり、
周到な作戦で彼氏と娘の仲を引き裂く。
パーティーから採石場までの作戦の流れは、
バイオレンス、エロス含め好きでした。
とくに採石場での銃撃シーンは
心の中で「ダメー!」と叫んでいました。笑
娘がデビッドの素性を疑い始めてからは、
家族へデビッドの暴力の魔の手が忍び寄る。
ミリタリーポリスが到着してからの銃撃戦は、
もろにサプライズを想起しました。
室内アクションはカットの割り方を含め、
やっぱり上手いなーと思いました。
容赦ない銃弾の雨あられも好きでした。
この辺から設定がグズグズになるものの、
「皆殺しや〜」の勢いで突っ走る。
(ダイナーの爆破とかもろにそれ)
ラストは次男の学校で、娘、次男vsデビッドという構図に。
ハロウィンパーティーの会場が決戦の舞台となるんですが、
このシーンがとても良かったんですよねー
光の使い方、多面鏡、スモーク、音楽 etc...
ファンタジックな世界の中で、
遠慮のない暴力がガンガン見れて楽しい。
ラストのアノ展開はいかにもB級っぽい感じで、
もう1回タイトルどーん!で鮮やかな締め!
ジャンクな映画好きな人にオススメです。

0 件のコメント: