2014年6月30日月曜日
フロム・ダスク・ティル・ドーン
何かの前フリってことで…
ロバート・ロドリゲスが監督で、タランティーノ脚本で、
主演がジョージ・クルーニーとタランティーノ!
こんなもんオモロいに決まってますやん!という組み合わせで、
期待を裏切らない仕上がりでした。
主演の2人が兄弟っていう設定は
顔面偏差値を考えると相当無理ありますが、
そういう細かいところにツッコミ入れる映画ではなく、
ゲラゲラ笑いながら楽しむタイプの映画です。
ジョージ・クルーニーは強盗殺人罪、
タランティーノは殺人と性犯罪で服役したことがある、
筋金入りの犯罪者兄弟。
この2人が銀行強盗を行ったあとに、
メキシコへ逃亡するところから物語が始まります。
ストーリーに関しては情報なしで見始めたので、
最初は逃走ものかな〜と思いきや…
メキシコ入国後の待ち合わせ場所である、
おっぱいバーで話が急展開して、爆笑しましたw
あまりに脈絡なさ過ぎて…
今年見たワールズ・エンドに近い感触。
吸血鬼やったんや〜みたいなね。
ポップコーン食いながら、コーラ飲んでヒャッハー!
といった感じで楽しむのがオススメです。
ラベル:
DVD Review
俺たちニュースキャスター
DVDスルーながらも「2」が出てるので先に1を見ました。
ジャド・アパトー製作ということしか認識してなかったですが、
少し調べたところ、アメリカコメディ界の匆々たるメンツで、
作られてることが分かりました。
ゆえに結構オモシロかったけど、アメリカンなギャグ多めなので、
下品なのとか、ブラックなのが苦手な人はアレかもしれません。
2004年の作品ですが、
女性蔑視自体が完全にギャグとなっている点で、
日本とは違うなーと、先日の都議会のことを思い出したり。
ニュースキャスターものだと、
「恋とニュースのつくり方」の方が好きです。
ラベル:
DVD Review
2014年6月29日日曜日
渇き。
「嫌われ松子の一生」「告白」等で有名な中島監督最新作。
予告編のゴッタ煮感からして、
相当キテるなーと思ってたら、その通りの感じでした。
メジャーな大バジェットの中で、
こんだけ攻めた映画作れるのは本当に尊敬するし、
誰も規制なんてしてなくて、
作り手の心意気次第ってことを改めて感じました。
ただ、圧倒的な映像のパワーに対して、
お話の作り、運び方が今イチかなとは思いました。
(原作ありきなので難しいところですが…)
お話としては、元刑事で落ちぶれた役所広司が、
失踪した娘の加奈子を探すうちに、
巨大な陰謀に巻き込まれていくというものです。
それに加えて、過去シークエンスとして、
加奈子に恋した男の子野話が並行して進んでいきます。
冒頭、クリスマスのシーンから始まるんですが、
リア充な描写とタクシードライバーのトラビスばりな、
役所広司のカットバックで見せていく。
からのタイトルまでの流れは好きでした。
とくにタイトルのくだりは、往年の刑事ドラマを下敷きに、
キッチュにアップデートした趣きで良かったです。
この映画の何がオモシロいかといえば、
前述したとおり映像だと思います。
過剰なまでにカットを割りまくり、
しかも、顔のアップが異様なまでに多い。
それに加えて攻めたスプラッター描写。
ときにはアニメーションを交えつつ。
映画全体に詰まっている情報量がハンパじゃなくて、
これを見れただけで結構お腹いっぱいで満足。
出てる俳優も実力派ぞろいで、
それゆえに顔のドアップ演出が成立していると思います。
特に主演2人、役所広司と小松菜奈は相当好きでした。
役所広司のギトギトさは終始素晴らしいし、
小松菜奈のファムファタールっぷりもナイス!
彼女は初めて見ましたが、妖婉さや人形みたいな顔立ちで、
表情から何考えてるか読み取れない様を見てると、
これから売れそう〜とも思いました。
役所広司が加奈子を捜索する現在のシークエンスが、
ハードボイルドなのに対して、過去のシークエンスは
全体に甘酸っぱいタッチ。
でも、その対照的な現在と過去が終盤に行くにしたがって、
シンクロしていく進め方は好きでした。
すべては加奈子に起因するあたりは、
「桐島、部活やめるってよ」の桐島のような存在にも見えます。
スプラッターや暴力描写は園子温の影響下かな?
と表面的には感じました。いかんせん相当攻めてます!
(奥さん役は黒沢あすかで、園作品常連組だし)
ここまで述べてきた通り、映像に関しては相当良かったんですが、
ストーリーの組み立て、エンディングまでの展開がイマイチ…
後だしじゃんけんなことが多くて乗り切れなかったです。
刺激的な映画体験であることは間違いないので、
劇場で見た方が楽しめると思います。
ラベル:
Movie Review_2014
テレクラキャノンボール2013
時間が合わずに断念したんですが、
再上映ということで後輩と2人で見てきました。
周囲の人から評判は聞いてたんですが、
予想を遥かに超えた怪作で、とんでもなくオモシロかった!
声だして幾度も笑ってしまったし、
声にならない悲鳴もあげてしまったし、色んな感情を揺り動かされる。
そして劇場全体が目撃者と化す、
あのライド性は舞台やお笑いのライブのそれレベル。
映画としての出来はさておき、1つ1つのシーンのパンチ力、
しかも、それがフィクションではなく、
現実社会に立ち上がったときの迫力。こんな映画見たこと無いよ!
そもそもどういう映画と言えば、
本作の監督であるカンパニー松尾とその他のAV男優(監督)が、
東京⇒札幌へ移動しつつ、その道中で知り合った女性と
ハメ撮りさせてもらって、
そのポイントを稼ぐという大会の模様を収めたものです。
ポイントには細かい設定があって、
それをクリアすれば加算されていき、総合順位を争う。
この段階で引いてる人は引いてるのがよく分かります。
そんな方は、そっとウィンドウを閉じてください。
最初にルール説明、レース参加者の紹介があるんですが、
なかなかに手際が悪くて、大丈夫かなーと思ってたら、
その前半はホントに単なる序章でしかなくて、
中盤〜後半にかけてのドライブ具合は驚愕。
主に札幌での2日間のナンパ、ハメ撮りが描かれているんですが、
ナンパ法も進め方も人それぞれ。
タイトルにあるようにテレクラ使ってもいいし、
出会い系サイト、出会い喫茶もちろんストリートも。
それぞれ自由に行ったあとに、夜にホテルの1室に集まり、
皆でハメ撮りを見ながら追加ポイントを確認する。
このポイント確認シークエンスが本作最大の見所で、
出てくる女性のパンチ力がハンパじゃない。
単にSEXしてるシーンだけじゃなくて、
前後の会話も記録していて、これが無類にオモシロい!
最初はこれ笑っていいんだろうか…と逡巡するんですが、
一度リミッターが外れてしまうともうダメでしたw
(客体化うんぬんの話は承知しています。
その話をしたい人はドンジョンのレビューをどうぞ⇒リンク)
しかも単純に笑えるものだけじゃなくて、
日本社会に現実に存在する、
暗部のようなものが垣間見えたりもする。
それこそ、漫画のウシジマ君で描かれている世界が
虚構でも何でも無いことが分かる。
個々のdetailは述べませんが、
エログロと呼ばれる類いのものかもしれません。
でも、それ以上に人が覚悟を決めたときに
どこまでできるか?っていう点が際立っている気がしました。
終盤はこれまでのエログロを取り返すかの如く、
綺麗な展開になっていくのも全体のバランスを考えると良かった。
1つ言えるのは、この映画を見る人生と見ない人生があるとすれば、
見る人生の方がよっぽど楽しいってことです!全男子必見!
ラベル:
Movie Review_2014
ホドロフスキーのDUNE
人間として大切な何を失った先輩から
「今年はホドロフスキーの年やで!」と言われ、
エルトポを見て結構な衝撃を受けた後に本作を見ました。
アレハンドロ・ホドロフスキー監督、御歳83歳。
彼がエル・トポ、ホーリー・マウンテンの次に手がける予定だった
未完の超大作SF「DUNE」という映画について、
画コンテを交えつつ、本人や関係者にインタビューするという
ドキュメンタリー映画です。
彼の狂気に満ちた過去作を見た後で本作を見ると、
そのギャップに驚かされました。
あんだけアーティスティックな作品だから、
難しいか、めんどくさい系の人かなと思いきや、
めちゃくちゃ饒舌で人懐っこくて、話がオモシロいおじいちゃん!
半分くらいは彼へのインタビューなんですが、
「DUNE」という映画がオモシロいだけじゃなくて、
このおじいちゃんのオモシロさが乗ってるな〜と思いました。
「DUNE」は元々小説が原作があって、
それを彼がアレンジし、当時の最高の才能を結集し、
これまでにないSF映画を作ろうとしていたことが分かります。
彼自身に才能があることは、
過去2作で明らかになっていたんですが、
それに加えて人の才能を見抜く審美眼、
何とか引っ張ってくる才覚、人徳が強調されていました。
ダリ、オーソン・ウェルズ、ミック・ジャガーetc..
実現しなかったものの、あの手この手を使い、
出演を了承させた彼の手腕は唯一無二。
しかも、そのエピソード1つ1つがめちゃくちゃ面白かった。
(彼の訛が強い英語もかわいらしい感じでしたね)
DUNEを作るにあたっては、
すべてのコマをフランスの漫画家に描かせています。
その人はもうすでに亡くなっているんだけど、
結果的にこの手法を取ったことが後世に大きな影響を与えることに。
準備万端でハリウッドに完成したコンテともに
売り込みをかけると、作品自体の評判はいいんだけど、
ホドロフスキーが監督で撮るなら出資しないという回答ばかり。
最終的に作品制作自体は頓挫してしまう。
その後、デビット・リンチが「DUNE」を撮ることになるんですが、
この一連のシーンは爆笑しましたね。
リンチ版の何とも言えないチープさ、
それが公開された当時の彼のエピソードがホントに最高!
あとなるほどな〜と思ったのは、
原作ベースで映画を作るときの心構え。
「オレはDUNEをレイプしたんだ!」っていう
言葉は悪いけど、言ってることは正論で色々考えさせられました。
結局ホドロフスキーは制作中止となってしまいましたが、
彼が作ったコンテは様々な映画のベースとなるし、
このときに彼が発掘した才能は80年代映画の礎を築いていく。
それが彼の考えた「DUNE」という映画のエンディングと
シンクロしてるっていうあたりがグッときましたね。
「DUNE」はなくても、様々な映画の中で生きている。
ホドロフスキーの世界観を理解する上でもオススメ!
※この作品を見る前に過去作のいずれか見ておいたほうがいいです。
(エル・トポはTSUTAYAの良品発掘にあります)
ラベル:
Movie Review_2014
2014年6月24日火曜日
オールド・ボーイ
イノセントガーデン見て以来、幾月経ちましたでしょうか…
パク・チャヌク監督の復讐3部作と呼ばれるうちの1つ。
実は見てなかったんですよね〜
こないだ映画館で、これから公開される
スパイク・リーのリメイク版の予告編を見て、
ウワー結局見てねぇと思い立ち、しっかり見ました。
とんでもなくオモシロいやないかい!
僕の好きなエッセンスが凝縮されまくり。
オモシロい韓国映画は2014年段階で色々ありますが、
この物語の緻密さはなかなかお目にかかれないなぁと。
「目には目を、歯には歯を」という
復讐の原理原則をエゲツナイくらい煮詰めて
映像化したって言えばいいでしょうか。
1つ1つのショット、シーンに一切無駄がなく、
矢継ぎ早に展開されるので息つく暇も無いし。
たくさん映画見てると、
「あーこれはあのパターンかー」と思うときもあるんですが、
本作は設定が突飛というのを差し引いても、全く予測不可能な展開。
主人公と同じように敵役の手の平で転がされてるかの如し。
パク・チャヌク監督作は急いで全部見ようと思います。
ラベル:
DVD Review
2014年6月23日月曜日
KAMIKAZE TAXI
某先輩に薦められて、
ずーっと放置していたものをやっと見ました。
超社会派ハードボイルドな作品でした。
原田眞人監督作品は初めてでしたが、
タフも含めて色々見ていかなアカンな〜と思いました。
ヤクザ×政府の人×在日外国人という掛け合わせで
産まれたものがコレか!という。
ヤクザの人が政府の要人の家を襲い、
金を奪ったのちに、たまたま出会ったペルー人の
タクシードライバーと逃避行の旅をする話。
wiki見てたら、以下の逸話が…
------------------------------------------------------------------------
2002年に出演した『ラスト・サムライ』の撮影初日に
トム・クルーズに自らの監督作品のビデオを数本渡したと云う。
その中の1本『KAMIKAZE TAXI』と
数年後に観たトム・クルーズ主演の『コラテラル』の
設定・台詞が酷似していた事に憤りと絶望感に苛まれたと云う。
------------------------------------------------------------------------
真偽はさておき、確かに超似てるかも。
なんだけど、狂気の具合は段違い!
ペルー人を役所広司が演じてる時点で、
「えっ?」ってなるし、高橋和也のチンピラっぷりもたまらない。
中盤は少し退屈やなーと思いつつも。
後半にかけてのギアのかかり具合たるや。
最初はかわいかった役所広司の片言の日本語が、
笑えないくらい怖くなってくるのが良かったな〜
(パチンコ玉×ネクタイの武器化は衝撃…)
あと映画自体が政治性を帯びていると、
当時の空気が分かって、その点も興味深い。
約20年前くらいの話だけど、
日本人の対外的な姿勢は全然変わってないなーという
隔世の感があまり無いのもポイントかもしれません。
刺激強い邦画見たい人はオススメです。
ラベル:
DVD Review
登録:
投稿 (Atom)